Electronics

2011.10.18

Pico Projector + Light Fixture + Free Code = デスクトップ地球ディスプレイ

Text by kanai


ときどき、前に見たことがあるという感じを受けるものがある。そういうものは、若いころに、ある特別なアイデアやシステムや発明やアートに出会って触発されたときのような感覚は与えてくれない。いずれは忘れてしまうのだが、そう感じたときは、なんとうか、正直言って気分が滅入る。だからこそ、世界的にぶっとんだ人、Nirav Patelが、いつもより個人的に、素晴らしいものを作って公開してくれたことに感謝しなければいけない。
彼はこれをScience on a Snow Globe(スノーグローブの中の科学)と呼んでいる。NOAAScience on a Sphere(球面の科学)プロジェクトに影響を受けて作ったという、まさにそのままのもの。Science on a Sphereは、数千ドルものコストをかけて、直径2.4mの球状ディスプレイに4台のプロジェクタと5台のコンピュータを駆使したものだが、Niravのシステムは、直径20cmで机の上に載る。曇りガラスの丸いランプシェードとレーザ・ピコプロジェクタ1台、コンピュータ1台で、コストは200ドルだ。Niravはこう書いている。

基本的には、球状の曇りガラスに、ピコプロジェクタの映像を180度魚眼レンズを通して投影するという設計です。使用したプロジェクタはSHOWWXです。なぜなら手元にあったからです。しかし、ガラスの表面にピントを合わせるという手間がかからないという点で、これが他の非レーザ型プロジェクタよりも優れていました。Microvisionでは便利なスペックを発表していて、丁寧に頼めば、同社製プロジェクタ用の.STLモデルをメールで送ってくれます。レンズはOptekaの魚眼レンズです。小型のビデオカメラ用に作られたものです。これは、プロジェクタに使える十分な口径で、今のところいちばん安かった180度レンズです。いちばん新しいプロジェクトに使ったガラスのスクリーンは、照明用のカバーです。うちのバスルームにあるものを使う代わりに、近所の金物屋で6ドルで買ってきました。

Niravは、プロジェクタとレンズと球を適切な位置で卓上三脚に固定するためのブラケットを3Dプリントで作っている。あれこれと美味しい技術的な詳細はこちら。Nirav自身が書いたコードはGithubで公開されている。[ありがとう。Matt Mets!]
– Sean Michael Ragan
原文