非毒性で、生分解性で、一回かぎりの使い捨ての靴下が登場するまで、人は洗濯を強要された。それは大変な仕事だった。時間のかかる作業であり、多くの資源も消費した。
しかし、簡単なDIYプロジェクトで洗濯洗剤を自作すれば、洗濯のコストを劇的に減らすことができる。
大変そうに聞こえるかもしれないが、洗濯洗剤を自分で作ることには、いくつかの意味があり、試してみる価値がある。市販の洗剤は高い。大量に使うのにガソリンの2倍もする。自作をすれば大幅な経費の削減になる。それに、市販の洗剤よりもずっと環境にやさしいものが作れる。ほんの少しの時間と材料で、これらが実現できるのだ。
自家製洗剤の主要な材料はどこのデパートでも手に入る。水、石けん、ほう砂、炭酸ソーダだ。炭酸ソーダとはベーキングソーダとほぼ同じものだが、塩基性が高くなるよう処理されているので匂いがない。ただし、皮膚に触れると火傷を起こしたり、床にこぼすとワックスが剥がれたりするので扱いには注意が必要だ。洗濯洗剤にした段階では大いに薄められ、中和されるので害はなく、衣服を傷める心配もない。ほう砂は天然の洗濯促進剤で、繊維のシミや匂いを取り除くために4000年以上も前から使われてきた。ほう砂は、周囲の化学物質を過酸化水素水に変換するという、オキシクリーンなどの洗剤と同じ方法で洗濯物をきれいにする。
環境にやさしい洗剤の作り方は次のとおり。
1. 液体洗剤にするか粉洗剤にするかを決める。
液体洗剤はカスタマイズが簡単。エッセンシャルオイルを加えれば好きな香りをつけられる。粉洗剤は、火を使わないため作るのが簡単。液体用の容器を必要とせず、箱に入れておけるので保管も簡単。
2. 材料を集めて混ぜ合わせる。
粉洗剤の作り方:
– 細かく粉状にした石けん2カップ(どのブランドの石けんでもかまわないが、匂いがきつくないもの)
– 炭酸ソーダ1カップ
– ほう砂1カップ
石けんを粉状にするにはミキサーが便利。腕力に自信のある人はおろし金でもよい。これらの材料を混ぜ合わせて箱などに入れて保管する。密閉容器に入れると長持ちする。1回の洗濯に使用する量は大さじ2杯。
液体洗剤の作り方:
– 石けん2カップ
– 炭酸ソーダ2カップ
– ほう砂2カップ
水を1リットル沸騰させ、石けんを入れて完全に溶かす。バケツなどの大きな容器に移し、ほう砂と炭酸ソーダを加えて溶けるまでよく混ぜる。8リットルの水を加えてよく混ぜる。溶液を冷まし、好きな香りのエッセンシャルオイルを数滴垂らす。この液体洗剤は冷めるとジェル状になるので、使う前によくかき混ぜること。1回の洗濯に使う量は1/4カップ。
自家製洗濯洗剤ほど経費を節約できて環境を守れるものはない。材料は手に入れやすいし、作り方も簡単だ。どんどん洗濯しよう。
– Drew Hendricks
訳者から:ここでの1カップは、アメリカの1カップ=約240ccです。
[原文]