2008.06.16
壮大なるHPプリンター分解記
私がTiVoをハックする本を書いていたとき、いちばん楽しかったのは、2台の TiVos(シリーズ1とシリーズ2)を分解して、中の構造を調べたときだった。部品をテストして、内部コードを分析して、チップのメーカーやパーツナンバーを調べるのに数えられないほどググりまくって、いろいろな本やハッカーフォーラムでも手がかりを探しまくった。こうした探偵ごっこが、当初思っていたよりずっとエキサイティングで楽しく、すっかり魅了されてしまった。
先日、Evil Mad Scientist Laboratoriesで、HP Color LaserJet 2600nが現役を退いた。Windellはさっそくネジ回しとカメラを引っ張り出し、この怪物を分解し、その様子を記録に収めた。この機械の仕掛けを見るためと、使えそうな部品を回収するためだ。彼は200枚ほどの写真を撮っていた(すべて Flickrに公開されている)。さらに、プリンターの構造について、とてもわかりやすい解説も加えている。その一部を紹介しよう。
これは光学パッケージから取り出した驚くべき部品だ。精密に形作られたプラスティックのレンズで、3つのレンズが組み合わさっている。左のレンズは普通の(ほぼ円柱状の)凸レンズで、先ほど説明したフォトダイオードに光を集める働きをする。あとの2つのレンズはレーザーダイオードから出た光線を回転する鏡に当てるためのものだ。右のレンズを見ればわかるが、普通のレンズとは違い、筋の入った円筒形レンズに見える。おそらく、円筒形のフラネルレンズだと思う。この筋が光を屈折させるわけだが、なんとも美しい。
Epic take-apart: HP Color LaserJet 2600n(英語)
– Gareth Branwyn
[原文]