2008.08.27
Build: フェナキストスコープを作ろう
今週も”動く絵”シリーズとして、フェナキストスコープを作ろう。名前はややっこしいが、じつに簡単なものだ。さらにうれしいことに、これを作る前にキャンディーをなめなければならないのだ! なぜか? まあ、読んでみてよ。
当面の問題として、フェナキストスコープってなんだ? アブナイものなのか? WikiPediaによると、こうだ。
フェナキストスコープ(英:Phenakistoscope)またはフェナキスティスコープ(英:Phenakistiscope)は、回転のぞき絵(ゾートロープ)に先駆けて登場した初期のアニメーション機器。1831年、ベルギーのジョゼフ・プラトーとオーストリアの Simon von Stampferがほぼ同時に発明した。名称の由来は、ギリシア語で「だます」である。眼をだまして絵が動いているように見せることから来ている。
もちろん、アブナイものなんかじゃない。お財布的にも安全。それに、15分から20分程度で作れてしまう。それでは始めよう。
必要なもの:
- スピン・ポップ・キャンディー – モーターでアメがくるくる回るやつ
- テンプレート – Phenakistoscope.pdf
- ハサミ
- デザインカッター – 気をつけてね!
- 糊 – スティック糊がベスト
- 黒い厚紙
Step 1:ディスクを作る
回転盤のテンプレート [Phenakistoscope.pdf] を印刷して、黒い厚紙に貼り付ける。黒でなくても構わないが、なるべく暗い色のほうがよく見える。私がダウンロードしたテンプレートはMakeの3Dのロゴが回転するやつ。オリジナルのアニメーションをテンプレートの枠のなかに描いてもいい。
ハサミで回転盤を切り抜く。簡単だね!
次に、デザインカッターで回転板の長方形の”覗き穴”を切り抜く。気をつけてね。最後に中心の印があるところにX型の切れ目を入れる。
Step 2:スピン・ポップ・キャンディーを改造する
スピン・ポップ・キャンディーを探そう。キャンディーを売ってる店なら1ドルか2ドル程度で売られているはずだ。
先端のアメを全部舐め尽くす以外、これといって改造するところはない。
どうしても砂糖がダメという人は、アメを切り取ってしまおう。私が買ったアメはひどい味だったから、切断を選択した。
どうしても改造したいなら、やってくれ。分解していらない部品を取り除こう。私の場合は、ベルちゃんを取り外した。彼女はスイッチを入れると前後に動くので邪魔くさかったのだ。
これで回転メカニズムだけになった。最初によく選んでおけば、改造する必要はないはずだ。ほとんどのものは、そのままでいける。
Step 3:組み立てる
キャンディーの軸を回転板のXの切れ目に通す。これでもうアニメーションが見られる。
Step 4:楽しむ
鏡の前に立って、ショーを始めよう。鏡に回転板を映し、回転させながら覗き窓から鏡に映る回転板の絵を見る。覗き窓から見ないと、絵はぶれて何だかわからない。
さあ、キミもクールなアニメーションを作って送ってくれ!
テンプレート:
Make版のテンプレートが欲しい方は、ここからダウンロードしてね。[make_dial.pdf]
さらに:
Build: Build: リサイクル部品で電動ゾートロープを作ろう
– Marc de Vinck
訳者から:モーターでぐるぐる回るアメって、子供には絶対に買ってやりたくないアイテムのひとつだね。100円ショップの風の来ない電池式の扇風機でもいいんじゃない?
[原文]