Fabrication

2008.10.06

コンテナが多くの人の夢のマイホームに

Text by kanai

Art.Container.Ap
Art.Interior.Ap
ボクはコンテナに住んでる人間を2人知ってるけど、どっちもすごく気に入っているよ。”Shipping containers could be ‘dream’ homes for thousands(英語)

メキシコのシウダードファレスにある、非常に貧しくあばら屋が建ち並ぶ界隈に立ち寄ったのがきっかけで、アルバカーキーで住宅建設に携わっていたBrian McCarthyは、貧しい人にも入手可能な家を作るという職業の”迂回路”に足を踏み入れた。彼が目を付けたのは、長さ12メートル、幅2.4メートル、高さ3メートルの貨物用コンテナだった。
30歳のMcCarthyは、3人のパートナー、Pablo Nava(22)、Kyle Annen(23)、Mackenzie Bishop(22)とともに、荷物を載せて世界中を走り回った標準型コンテナをベースにしたプロトタイプを作った。29平方メートルほどの室内には、キッチン、バストイレ、寝室があり、窓と明るい青色のドアが備わっている。外壁は白いエポキシでコーティングされ、日の光を反射して室温の上昇を抑えるようになっている。
どの家にも、エアコンと換気扇の取り付け、電気と水道の引き込みが可能になっており、小さな街でも設置場所を選ばないため、街の施設へのアクセスにも困らない。
このアイデアが形になったのは、数年前、McCarthyがMBA課程の研究のための調査旅行でメキシコの国境にあるシウダードファレスを訪れたときのことだった。この街の工業が急速に発達していることに驚いたのだが、街を離れる際にバスが通りかかった貧困地区を見て、大きな衝撃を受けたのだ。

– Phillip Torrone
訳者から:お若いのに、立派です。
原文