2008年の11月、Boffswanaが作ったかわいい拡張現実のデモにびっくりしたことを思い出した。
基本的には、専用のシンボルを印刷した紙の位置や角度をウェブカムでトラックするというもの。それだけで、バーチャルオブジェクトを現実のビデオ映像に重ねることができるんだ。オブジェクトはシンボルの紙の位置や方向に応じて、場所や向きを変える。これが、デジタルのオブジェクトを現実のオブジェクトに重ねる”拡張現実”という技術だ。
そんな拡張現実のプログラムを、面倒なトラッキング用コードを書かなくても作れてしまう。FLARToolKitというライブラリがあるのだ。図形認識や空間トラッキングなどのヘビーな仕事をやってくれるものだ。Boffswanaのデモのコードもある。これを見れば、FLARToolKitとPapervision3Dをどのように組み合わせて、あのデモを作っているかがわかる。
また、FLARToolKitのコードの用途は拡張現実に限られるものではない。正確な三次元位置や方向の情報を取得できるウェブカムを使った入力メカニズムの構築にも応用できるんだ。
さあ、キミならこれをどう使う?
FLARToolKit
FLARToolKit のサンプル: Tarotaro.org(英語)
Boffswana AR Papervision3D デモとソース(英語)
[原文]