Fabrication

2013.04.05

ジョージア工科大のMakerスペースは高等教育のモデル

Text by kanai

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Georgia Tech’s Invention Studio。

「私たちは、Makerムーブメントをエンジニアリングとエンジニアリングスクールに戻そうとしているのです」と、下のビデオの終わりにGeorgia Tech’s Invention StudioのMakers Clubの一員が語っている。

Invention Studioは学内のMakerスペースだ。24時間、あらゆる教員、学生、スタッフやあらゆるプロジェクトに開放されている。クラスでの利用だけではない。Invention Studioは3,000平方フィート(約84坪)の面積に50万ドル相当の機材が置かれている。月に500人の利用者があるという。Makers Clubには70人の学生がメンバーになっており、ユーザーコミュニティにサポートやトレーニングを提供している。

「私たちはスペースを常に開放して、マシンを待機させています」とある学生は話してくれた。

私は昨年、このMakerスペースを訪れ、ツールにではなく、学生の関わり方の高さに感銘を受けた(私はMakers Clubの元会長、Eric Weinhofferに会い、卒業後、彼を雇い入れた。彼は今、Maker Shedで製品開発を行っている)。

これは2分間のGeorgia Tech Invention Studioの紹介ビデオだ。

生物工学准教授のCraig Forest博士は、Invention Studioの教員スポンサーだ。Makerスペースには3Dプリンター、レーザーカッター、ウォータージェットカッター、射出成形機、サーモフォーム機、各種フライス盤、集会場、ラウンジなどが必要だ。Forest博士はこう書いている。「これらの設備、インフラ、そして文化的変革は、工学科の学生のイノベーション、創造性、起業家精神を刺激する、実際に手を使うデザインと創造の価値と持続性を示しています」 Invention Studio には、30社以上の企業が寄付や支援を行っている。

彼はもともとこのMakerスペースを、Capstone Design Expoに出展するプロジェクトのための、学生用のハイエンドのプロトタイピング施設だと考えていた。今はそれ以上のものになっている。学生たちは、クラスのプロジェクトだけでなく、個人的なプロジェクトを行うためにここを利用している。また学生たちは、ただここに集うことも楽しんでいる。ジョージア工科大学のモデルのユニークな点は、学生が単なる利用者であるだけではないということだ。彼らはスペースを運営し管理している。学校が所有し運営するスペースではなく、彼らのスペースなのだ。学生たちがより長い時間を学校で過ごし、新しい仲間と知り合うようになったその違いは大きい。他の大学でも学び採り入れるべきモデルだ。

Makers Clubは現在、大きなプログラムのスポンサーになっている。学生のプロジェクトに250ドルを提供するというものだ。このプログラムのとくに素晴らしい点は、どの専攻のどの学生にもオープンであることだ。「多分野にわたるプロジェクトが好きなんです」とMaker Grantの広報担当は語っている。

こういうの、好きだなぁ。MakerスペースとしてのInvention StudioとMaker Clubは、工学の実践を民主化するのかもしれない。

– Dale Dougherty

原文