Electronics

2009.04.09

Wiredが伝えるハッカースペースの盛り上がり

Text by kanai

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Wiredは、アメリカ国内でのハッカースペースの急増に関する、いい感じの記事を掲載した。我らが自慢の組織についても触れている。

ムーブメントには、いつ始まったかが曖昧なものが多いが、アメリカのハッカースペースが2007年8月に誕生したことは、すべてのハッカーが認めるところだ。Bre Pettis、Nicholas Farr、Mitch Altmanといったアメリカ人ハッカー率いるギークのためのドイツ視察旅行 “Hackers on a Plane”(空飛ぶハッカー)が行われたときだ。
ドイツとオーストリアのハッカーたちは、何年も前からハッカーの共同体を組織していた。ウィーンのMetalab、ベルリンのc-base、ハノーバーのChaos Computer Clubなどだ。Hackers on a PlaneはChaos Communications Camp(Metalabの創設者、Paul “Enki” Boehmの言葉によると「ハッカー版バーニングマン」) に参加するためのアメリカ人ハッカーの代表団だったのだが、その旅のついでにハッカースペースを視察して回ったのだ。そしてたちまち、影響されてしまったのだとAltmanは語っている。
アメリカに帰るなり、Pettisはすぐに仲間を募って、ニューヨークにNYC Resistorを設立した。同時に、FarrはHacDCというハッカースペースをワシントンDCに設立した。どちらも 2007 年後半にオープンし、数ヶ月遅れた 2008年秋にNoisebridgeが設立された。
[…]
これ以上の好機はなかっただろう。2005年1月に創刊された「Make」誌(現在の発行部数は12万5000部)が、熱烈なDIY愛好家たちを束ねていた。また、オープンソースのArduinoの登場や、ネット上にあふれる丁寧な手ほどきのお陰で、複雑な電子回路やマイクロコントローラーなどを使用するプロジェクトが、初心者の手の届くものになっていた。

Hackerspaces.orgによれば、新たに27のスペースが開設準備を進めているという。今後は、発展を続けるハッカースペースの情報がマスコミに取り上げられるようになるだろう。この記事の全文は、Wired のブログでどうぞ。
– Collin Cunningham
原文