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2021.02.04

ものをつくらないものづくり #7 — クリティカルであるとはどういうことか?

本記事は、久保田晃弘さん(多摩美術大学情報デザイン学科 教授)に寄稿していただきました。

左から二人目がマックス・ホルクハイマー、その右がテオドール・アドルノ、一番右がユルゲン・ハーバーマス。写真はWikimedia Commonsからの転載(CC BY-SA 3.0)。

前回のクリティカル・メイキング、そしてクリティカル・デザインやクリティカル・シンキングなど、最近「クリティカル」という言葉を見ることが多くなってきた。

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2021.01.08

ものをつくらないものづくり #6 — クリティカル・メイキング教育における「思いやり」

本記事は、久保田晃弘さん(多摩美術大学情報デザイン学科 教授)に寄稿していただきました。

アメリカ、ボストンの南西約70kmに位置する、ロードアイランド州の州都プロビデンス。かつては、繊維産業や工芸で有名であり、アメリカで最初に工業化された都市のひとつであったこの都市に、RISD(リズディ:ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン)という美術大学がある。

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2020.11.18

「Maker Faire Tokyo 2020」レポート #7 — いつだってものを作ってきたメイカーが語り合うパネルディスカッション「メイカーに生まれて」

Maker Faire Tokyo 2020のステージプログラムでは、10月3日・4日の両日ともに7本ずつのパネルディスカッションとプレゼンテーションが組まれた。初日の最初のステージは、「メイカーに生まれて」と題したパネルディスカッション(YouTube Liveでも配信)。

登壇者は、今江望さん(今江科学)、原田直樹さん(denha’s channel)、北村満さん(ヒゲキタ)。

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2020.11.16

ものをつくらないものづくり #5 — 大学のスペキュラティヴ・デザイン

本記事は、久保田晃弘さん(多摩美術大学情報デザイン学科 教授)に寄稿していただきました。

先日のMaker Faire Tokyo 2020でも、ベネッセとの共同でSchool Maker Faireが行われていたように、ものづくりと教育はさまざまな観点で結びついている。さらに今年度は、COVID-19の状況で遠隔授業(というよりも分散授業)が不可避になり、小学校から高等教育まで、さまざまな観点から、教育そのものに対する問い直しも始まった。

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2020.10.14

一人のメイカーとしてのエディ・ヴァン・ヘイレンのストーリー

最高のロックンロールギタリストと多くが認めるエディ・ヴァン・ヘイレンが、2020年10月6日に亡くなった。正直言って、私は彼の音楽をあまりよく知らない。しかし、彼の話をいくつか読んでみて、彼のことをもっと知りたいと思うようになった。

2019年、国立アメリカ歴史博物館がシリーズで制作しているインタビュー番組で、司会のデニース・キュアンに対し、エディ・ヴァン・ヘイレンは、彼自身と彼のバンドが独自のサウンドを作り出すために「ものすごくがんばった」ことについて語っていた。

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2020.09.23

ものをつくらないものづくり #4 — 登山家としての研究、丘歩きとしての研究、そしてメイカーの研究

本記事は、久保田晃弘さん(多摩美術大学情報デザイン学科 教授)に寄稿していただきました。

『ラインズ―線の文化史』『メイキング―人類学・考古学・芸術・建築』『ライフ・オブ・ラインズ―線の生態人類学』といった著作が、ここ数年続けて邦訳されたティム・インゴルドは、1948年英国生まれの人類学者である。「メイキング」という本のタイトルだけで、なにやらメイカームーブメントとの繋がりを感じさせてくれるが、これは本の最初のタイトル案であった「4つのA(人類学、考古学、芸術、建築)」が、いずれも「つくること」を通じて思考する方法であるところからつけられたものだ。

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2020.09.02

ものをつくらないものづくり #3 — 「ものにつくられるものづくり」という存在論的デザイン

本記事は、久保田晃弘さん(多摩美術大学情報デザイン学科 教授)に寄稿していただきました。

1997年に出版された『文化としての20世紀』(東京大学出版会)に「ものにつくられるものづくり」という文章を書いた(『遙かなる他者のためのデザイン』に改訂版を再録)。これは東京大学が行っている公開講座の公講演を1年分まとめて収録したもので、この年のテーマは、もうあと数年で終わろうとしている20世紀の文化を、文学、映画、哲学、科学、教育などのさまざまな視点から考える、というものだった。

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2020.08.26

ものをつくらないものづくり #2 —「ユーザー」は存在しない

本記事は、久保田晃弘さん(多摩美術大学情報デザイン学科 教授)に寄稿していただきました。

「DIY」(大文字で、ハイフンでつながれて、カッコで括られた “Do-It-Yourself”)という表現が初めて登場したのは、1912年に発行された『Suburban Life』に掲載されたホームデコレーションの記事であった[1]。『郊外生活』と名付けられたこの雑誌は、家の建て方や飾り方といった、いわゆる日曜大工のような初心者向けのコンテンツを提供することを目的とした、まさに「Make:」誌の元祖のような内容のものだった[2]。

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2020.08.12

ものをつくらないものづくり #1 — 『Handmade Electronic Music』から再考する「手作り」のルーツ

本記事は、久保田晃弘さん(多摩美術大学情報デザイン学科 教授)に寄稿していただきました。

今回からこの「Make: Japan」のブログで連載を始めることになった。第二回の「Make: Tokyo Meeting」を多摩美の八王子キャンパスで開催したことなど、「Make:」とのつながりも、いつの間にか長く深いものとなった。COVID-19の状況が続く今、コンピュータを通じてオンラインでミーティングをしたり、さまざまな情報を共有したり、引用することがますます多くなった。

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