Electronics

2009.10.06

オープンソースハードウェアを活用しよう

Text by kanai

テキサスインスツルメンツのGerald ColeyがElectronics Weeklyに書いた、すばらしい記事だ。Making the most of open-source hardware –

概要

* オープンソースハードウェアなら開発が楽になる。
* オープンソースソフトウェアがオープンソースハードウェアを補完してくれる。
* オープンソースハードウェアなら、大量生産用にプリント基板回路とケースが用意できる。
* 改良部分を追加的オープンソースとして公開できる。

開発者の間では、ソースコードが一般公開されるオープンソースソフトウェアは、Linuxなどを通してよく知られるようになっているが、オープンソースハードウェアを推進する団体については認知度が低い。こうした団体は、回路図、パーツリスト、プリント基板のレイアウトデータなど、ハードウェアの全体的な情報を無料で公開している。

開発者は、この情報をもとに製品を作ったり、新機能を加えたりが自由にできる。多くの場合、オープンソースソフトウェアは、オリジナルの設計はそのままに、追加機能によって発展させていく形をとっているが、オープンソースハードウェアには、設計の共有に留まらず、さらに一歩踏み込んだ利便性を提供する要素がいつくかある。

こうした要素によって、ハードウェア本体の開発のみならず、プリント基板の設計や組み立てにおいても、また関連製造業者やソフトウェア開発業者にとっても、時間と費用の節約が可能になる。

オープンソースのプロジェクトには、共有のためのライセンスを提供するクリエイティブ・コモンズのようなライセンスを持たせることができる。クリエイティブ・コモンズでは、ユーザーは、オープンソース作品のオリジナルの作者が誰であるかを明確にすることが義務づけられている。ただし、オリジナルの作者はオープンソース作品を保証するものではない。また、オープンソースを利用してユーザーが作った物をオープンソースハードウェアとして公開すれば、コミュニティーのメンバーは、それをもとに何かを作り、これがまた同じ共有ライセンスのもとで広がっていく。

Electronics Weekly最新号で続きが読めますまたはネットで読むこともできます(英語)。

– Phillip Torrone
訳者から:自分のプロジェクトをオープンソースハードウェアとして発表するには、何をどう準備すればよいかを、Arduino などの実例をあげて、具体的に指南している。とっても有意義な記事だ。英語で読むのはしんどいけど。
原文