Other

2010.02.26

Maker Business: Magnolia Atomworksの場合 — Part 2

Text by kanai

mz_makerbusiness.gif
JohnとErinの冒険の旅第二幕です。前回は、からくり箱、Mystery Boxのネット販売業者を探したというところまでだったね。– Gareth

Part 2: キットの設計と製作

John Edgar ParkとErin Kelly-Park
自分たちの会社の社名案をリストアップして、それでURLが取れるかどうかを確認する作業を進めながら、私は、いったいどんな人がMystery Boxを買ってくれるのだろうかと考えた。ギークか、パズル好きか、ミステリアスな人か。私たちは20分間の「市場調査」をもとに、Maker ShedとThinkGeekとにコンタクトを取ることに決めた。これは、Lifehacker、Boing Boing、Wired、Makeなどで私たちが発するブログ記事やビデオやその他の発言をよく見てくれる人たちが多く利用していると私たちが人口統計学的に判断した二大ショップだ。
Maker Shedは、言うなれば身内みたいなもんだが、ThinkGeekのほうは、彼らのウェブサイトからそれらしい人の名前を特定して、ごく事務的にメールを送った。そして、2009年のクリスマスシーズンにこの2つのショップからオーダーが来たときは興奮した。最高にうれしかった。しかし、何百個ものボックスを自分たちで手作りしていたのでは納品が間に合わない。外注に頼るのはちょっと怖い。そこで、信頼できる業者に手伝ってもらって、なんとか納めることができた。このとき、私たちは素晴らしいカッティング業者と出会うことができた。知識が豊富で、ものすごく親切で、しかも仕事が早い。
試作品を作るのと、量産品を作るのとでは、話がまるで違う。量産を始めると、オリジナルのデザインではダメだとすぐにわかった。そもそも、私はWikipediaで見つけた画像をもとに作ったのだが、そのまま商品にしていいものかわからない。次に、木材の入手が困難なため、木取りの図面を引き直す必要もあった。さらに、オリジナルの設計では組み立てが難しく、自分で調整しないと組み合わない箇所があった。キット版は、すんなり組み立てられないと困る。
mbiz2d.jpg
デザイン上の問題は、友人のグラフィックデザイナー、Will Weyerにお願いして、オリジナルの模様を入れてもらった。これで、ゴージャスなデザインになったばかりか、エッチング工程がうんと高速化された。加工時間は金なりだ。木材の厚さの変更にともない、スロットの幅を変更した。さらに、部品同士がパチンとはまるように、ノッチも付けた。
mbiz2a.jpg
mbiz2c.jpg
キットには細かい部品が含まれている。訴訟好きな両親の子供は飲み込んでやろうと考えるかもしれない。そこで、私たちの会社を有限責任会社(LLC)にすることに決めた。これで、私たちの個人資産と会社の資産が区別される。それに税金の処理も簡単になるはずだ(まだ納税の段階になっていないので、本当のところはよくわからない。もしかしたらメチャクチャ複雑になるのかも)。会社の申告は自分でやろうと決めていたが、時間がなくなってしまった(というか、いろいろ調べたり書類に書き込むのが面倒になった)ので、My Corporationに依頼することにした。
そして、とうとう社名を決定しなければならないときが来た。Magnolia Atomworks が今の正式な社名だ。
続きをお楽しみに。 Part 3: 市場へ、市場へ
原文