先日、クジラの骨の病気を研究するための検体を採取する方法について、みんなのアイデアを募集したんだけど、アマチュアのクジラ病理学研究者がこんなにいたとは、知らなかった!
ともかく、みなさんご承知のとおり……知ってると思うけど……、野生のクジラの血液を、クジラを傷つけたり殺したりせずに採取するのは、ものすごく難しい。しかし、子供でもわかることだけど、生きたクジラの血液の次に有用な検体はクジラの潮(英語ではsnot=鼻水)だ。クジラが息を吐くときに一緒に吹き出されるから、これなら簡単だ。
- まずクジラを見つける。
- クジラの噴気孔の上にシャーレを保持して、潮を採取する。
- 研究室に持ち帰って調べる。
現実にはステップ2がいちばん難しい。手こぎのボートに乗ってクジラの群れに近づいて、容器を掲げて待つという方法をすぐに思い浮かべるだろうが、これは想像以上に危険な行為だ。毎年、何百万という科学者がこの方法を試して命を落としている。太平洋岸の砂浜には、いたるところに科学者たちの白骨が散らばっているのだ。
ロンドン動物学協会のDr. Karina Acevedo-Whitehouseを見てほしい。動物保護に関する彼女の最新の報告書がある(要約はこちら(英語))。「野生のクジラの疾病調査のための画期的な非侵襲性ツールと保護活動におけるその妥当性」という魅力的なタイトルだ。模型のラジコンヘリにシャーレをぶら下げてクジラの潮を採取するという方法を紹介している。この革命的な方法は、クジラの病気への理解をより深めるばかりでなく、多くのクジラの命を救うことができる。これによって、Dr. Acevedo-Whitehouseは、今年の(イグ) ノーベル賞候補間違いなしだ。
[The Thoughtful Animalより]
追伸: Dr. Acevedo-Whitehouse 様、あなたの業績は素晴らしい。まだ一度も会ったことがないし、これから会うこともないだろうけど、心の底から愛してます。
– Sean Michael Ragan
[原文]