Fabrication

2010.05.06

CupCake CNCを作る — Part8: Xステージの製作

Text by kanai

img_0135.jpg
おっと、連休(とその後始末)で、すっかりプロジェクトが遅くなってしまった。だが、もう休暇はおしまいだ。CupCake CNCの製作に戻ろう。今回は、Xステージを作る。これも非常に簡単なパーツだ。1、2 時間で完成してしまう。上の写真は、出来上がったXステージをウチのQAが最終検査しているところだ。幸い、検査は満点で合格した。
img_9828.jpg
第一のステップはXリブに2つのXクランプを使ってベルトを取り付けるというもの。キットに付属している264歯のベルトは、ちょっと長すぎる。ホントにちょっとだ。2つのXクランプの間で6ミリほどゆるませてやればピッタリだ。すべてのネジをしっかり締めてやれば完成。
img_9830.jpg
次も簡単だ。フランジ付きのベアリングを「X-left」と「X-right」の穴に入れるだけ。まだ接着してはいけない。どうしてかって? 先を読めばわかるけど、私の「超テク」に関係してくるんだ。
img_9832.jpg
3本のM3ナットを「X-left」と「X-right」の下部にある3つのT字型の切り込みにはめ込む。
img_9833.jpg
「X-stage」をボルトで留めれば完成だ。ボルトをきつく締めすぎると木が割れてしまうので注意。
img_9835.jpg
お次はプーリーだ。プーリーの裏側に2つのナットを通して……
img_9836.jpg
……「X-stage」の反対側からもうひとつのナットで留める。ここでは、手で締める程度にしておく。あとで調整が必要だからだ。
img_9839.jpg
続けて「X-stage」の右側に、8ミリM3ボルトでステッパーモーターを取り付ける。アルミのプーリーはモーターを取り付ける前に入れておいてもいいが、固定ネジは仮留めにしておくこと。最後にYステージのベルトの高さを調整しなければならないからだ。
注意:ドライブプーリーの取り付け方はPart.6を見てほしい。
img_9840.jpg
ここで、YステージのベルトをXステージにはめ込もう。ステッパーモーターのドライブプーリーの高さを、反対側のプーリーの高さに揃える。揃ったところで固定ネジを締めてプーリーを固定する。これは聞くよりやるほうが簡単だ。
img_9849.jpg
Yステージ用のM8ロッドをXステージに取り付ける。最初に、Xステージの片側に「X-cap」を取り付ける。
img_9851.jpg
2本のM8ロッドを、Xステージの反対側の穴から、Yステージの穴を通して、今取り付けた「X-cap」の穴に入れる。そして、もうひとつの「X-cap」を取り付ける。M8ロッドが長すぎるときは、ボルトを少しゆるめてやればいい。隙間は気にしなくて大丈夫。私を信じて。
img_9857.jpg
ここで、すべてのベアリングを、ホットグルーかエポキシで接着するのだが、その前に、YステージにM8ロッドを通しておく。これですべてのベアリングの穴とロッドがきれいに揃う。
img_9853.jpg
XステージとYステージのすべてのベアリングを接着しよう。ロッドと穴はすべて完璧に揃っている。これで完成だ。
img_9863.jpg
最後に「X-rib」とベルトをXステージに取り付ける。リブの切れ込みにM3ナットをはめ込み、ボルトで固定するだけ。はい、おしまい。
次回は、XステージとYステージを本体に取り付けます。
質問を受け付けます。特定の箇所の、高解像度の写真が見たいとか、別のカメラアングルで撮って欲しいとか、ビデオで見たいとか。クールな改造に関する助言も有り難い。あったらコメントに書いてね。質問には、すべてに答えるよう努力します。よろしく!
次の記事がいつになるか知りたい方は、Twitterで@devinckをフォローしてください。
組み立て履歴:

  • Part 1: 序章と経緯
  • Part 2: 箱から出す
  • Part 3: エレクトロニクス
  • Part 4: ブートローダーの更新と組み立て
  • Part 5: プーリーとケースの仕上げ
  • Part 6: ケースを組み立てる
  • Part 7: Yステージの製作とZステージの調整
    – Marc de Vinck
    原文