2010.07.16
ブレッドボードにキレそうになったら、もっといいブレッドボードを作る
Circuit Skillsのビデオを視てくれている人なら、私がブレッドボードにちょっとだけイラついていることがわかるだろう。ずっとブレッドボードを使い続けて、ブレッドボード上に組んだプロジェクトがちゃんと動くという人を、私は心から尊敬する。もしかして私がハードウェアに対して雑で乱暴なだけなのかもしれないが、ブレッドボードに信じられないぐらいのジャンパー線を挿して忍耐強く敬虔に複雑なプロジェクトを組み上げる人たちって、どれほどいるんだろうと考えてしまう。
写真提供:Sebastian Tomczak one of his many daring breadboard builds(ひとつの大胆なブレッドボードプロジェクト)
マジメな話、私は電子工作が大好きだ。でも、上の写真のようなやつは、サディスティックな電子回路のジェンガをプレイするようなものだと、私には思える。ひとつ間違えただけで、すべての配線をチェックしなければならない。
しかし、みんな大好きな実験用プラットフォームに文句をつけているだけでは始まらない。私は自分に合ったものを作る決心をした。私は、ブレッドボードにイラつく原因が、あの特徴的なプラスティックのグリッドの奥深くに接点が埋め込まれていることにあると気がついた。あのグリッドは、気まぐれなジャンパー線や足を上手に絶縁してくれてはいるが、私は、敢えてその安全対策を切り捨て、より信頼性の高い接点を採用することにした。
私は、この美しいヘッダーピンが大好きだ。とくに、さまざまな太さのリード線に対応できるところがいい。しかも驚くほどグリップが強い。
いろいろなヘッダーストリップを探しているうちに、私は変わったユニバーサル基板に出くわした。 ICやバスが接続できるようになっていて、お馴染みのブレッドボードのレイアウトを踏襲しているのだ。これに長い時間をかけてヘッダーストリップをハンダ付けするという作業の末、ついに私だけの、ブレッドボードに代わるピンヘッダー・ボードが完成した。
「ヘッダーボード」……いや、「ソケットボード」のほうがいいかな。名前はどうあれ、こいつはじつにしっかりとした仮接続感を提供してくれる。でも欠点もあった。一部の太いリード線(パワーダイオードなど)には入らないものがあるのだ。それでも、接点に直接アクセスできる (目で見える) ことは安心感に繋がるし扱いやすい。それに、私にすれば、異なる太さのリード線への対応は十分だ。
次はどうしよう。木板のピンにワイヤーを巻き付ける昔風のブレッドボードなんてどうだろう。
写真提供:crochambeau of experimentalists anonymous
まあ、これは歴史研究の一環ということで、正確にやろうかね。
– Collin Cunningham
[原文]