妻と私は、13歳の娘をこの秋に転校させた。宿題の量が尋常ではなかったからだ。娘は家に帰るなり部屋に閉じこもって夜の11時まで宿題をしていた。それが金曜日も土曜日も日曜日も続く。家族全員にストレスのかかる日々だった。
転校を決意したきっかけは、皮肉なことに、前の学校の講堂で上映された映画『Race to Nowhere』を見たことだった。今、アメリカ中で問題になっている過大な宿題に関するドキュメンタリーだ。
現在、彼女は「プロジェクト主体」の学校に通っている。宿題はぐっと減り、私の子供時代のように、子供らしく好きなことに没頭できる時間を取り戻した。絵を描いたり、好きな本を読んだり、妹と遊んだり、家族と夕食を楽しめるようになった。
この映画の制作者 Vicki Abeles はこう語っている。
私は、Race to Nowhereの準備を始めた段階で、私たちの無作為な物事の積み重ねの結果として作り上げられた今日の重圧を生み出す文化が、私たちの子供たちや未来に、どれほど負の影響を与えているかを激しく論じ合う内容にしたいと考えていました。
子供たちの現在と未来の健康と教育を、私たちが成功と称してきた細い道の犠牲にしてはいけません。私たちは、子供たちの創造力、体力、社会性、情緒を豊かにすることに、もっと注意を払うべきなのです。そして、教育の実践や方針を、指導方法や子供の発達に関する最新の建設的な研究に基づく革新的なものにしていく必要があります。
このドキュメンタリーと、「ストップ・ホームワーク」草の根運動に関するビデオ(英語)
– Mark Frauenfelder
訳者から:日本の場合、毎晩遅くまで塾に通ってる子供たちは、将来何様になるのかと思うけど、大半は大学に入った途端に遊びほうけてバカになる。子供のときに遊んでないから、ホントのバカになっちゃう。わかっちゃいるけど、終わらないんだね、これが。
[原文]