Kids

2012.12.19

子どもMakerのための情報源

Text by kanai


先日、友人にアドバイスを求められた。彼の12歳になる甥が、どうもギークになりかけているらしい。友人の説明によれば、甥は物を分解して、その部品で新しいものを作るのが好きだという。素晴らしい子どもMaker(Young Maker)が生まれようとしていることがわかる。
問題は、彼の両親が技術系の人間ではないことだ。彼がXboxとノートパソコンから何かを作っているのはわかっているが、それが何かを説明できない。両親はRadio Shackのキットを買い与えるなどしてサポートはしているが、それでは彼は満足しない。
そこで友人は私を訪れ、もっとチャレンジングで「家にダメージを与えない」キットはないかと聞いてきたのだ。というわけで、子どもMakerのための情報源リストを公開しよう。
日本語版編注:以下の情報源はすべて英語のものなので、そのまま日本の子どもの役に立つ情報ではありませんが、米国の状況を伝える意味で掲載します。

1. Let’s Make Robots


私自身、ロボット工学の愛好家として、
Let’s Make Robotsのウェブサイトは欠かせない。もしあなたのお子さんがロボットに興味を持っていれば、ここから始めるのがいいだろう。Let’s Make Robotsへの参加は無料。子どものメンバーもいる。支援者も、下の写真の Start Here ロボットプロジェクトなど、プロジェクトの実例も多い。

2. MAKE Magazine

MAKEもいい情報源だ。定期購読できる紙版とオンライン版がある。Make Projectsウェブサイトでは、無料でプロジェクトを見ることもできる。Maker Shedではキットやパーツの販売も行っている。プロジェクトと記事はトピックごとに分類されている。万人向けの情報源だ。

3. Instructables


Instructablesのウェブサイトもすばらしい。プロジェクトが山ほど紹介されている無料のサイトだ。思いつく限りのあらゆるものが載っている。すべてメンバーからの投稿だ。
コンテンツはメンバーの投稿なので、内容の質には多少の幅がある。ステップごとに解説する優れたものも多く、使用する部品や材料のリストも示される。
Instructablesでは、Makerからのより多くの知識の共有を促すためのコンテストも催される。
プロジェクトはトピックごとに分類されている。サイト全体から、豊富な実用的知識を検索できる。

4. Adafruit


Adafruitもすばらしい企業だ。オープンソースハードウェアの電子機器を売る会社だ。強力なネットワークも持っている。Adafruitは、左のWired誌の表紙を飾っているLimor Fried(別名Ladyada)が創設した。
Limor は、この会社を「あらゆる年代の、あらゆる技術レベルのMakerたちのために、オンラインでエレクトロニクスを学べる場として、最高のデザインの製品を売る場として」立ち上げた。称賛すべき目標だ。彼らは現在の Maker ムーブメントの原動力にもなっている。
Adafruitは Adafruit Academyの子どもたちのために技能章も作っている。これはボーイスカウトの技能章と同じようなものだが、ハンダ付け、マルチメーターの使用、プログラミングといった分野が設けられている。
さらに、 Lady Ada のウェブサイトではプロジェクトは情報を紹介して物作りを支援している。

5. DIY.org


これは
diy.orgというサイトだ。子供でも参加できて(保護者のアシスタントが必要)、プロジェクトを行ったり、技能章を目指してチャレンジもできる。
InstructablesやMAKEやAdafruitと違って、サイト全体が子供を対象に作られている。
anthem(賛歌)というビデオもあり、作ったりハックしたり学んだりするだけでなく、自分が学んだことをサイトの他のメンバーに教えることを奨励している。
このほかにも、情報源はこで紹介しきれないほどたくさんある。しかし、子どもMakerがスタート地点としてする場所は、ひとつかふたつに絞るべきだと私は考えている。いい情報源をみつけて、Makerコミュニティーをサポートすることが、まずは大切だ。ここに紹介した情報源が、お子さんの興味をひくことを期待している。
– Andrew Terranova
原文