2012.03.23
未来の技術家庭科は車でやってくる
MakeとMaker Faireの精神をお弁当屋さんのトラックに積み込めるぐらいにまとまれば、子供たちに物作りを教えて回れるんじゃないかな?
これはスタンフォード大学のデザインチームが投げかけた質問だ。去年の秋、私たちは、スタンフォードのd.schoolで知り合ったプロダクトデザイナーのPrat Ganapathy、Eugene Korsunskiy、Aaron Peckと会った。d.schoolとは、私たちが訪問した学際的プログラムのひとつで、今やアメリカ中の学校を疫病のように冒している標準テストと予算カットのために退屈で行き詰まってしまった教育システムに代わる、未来のあるべき学習環境を実践している素晴らしいモデルでもある。
East Bay Mini Maker Faireで1日を過ごしたあと、移動物作り車の構想について語り合ううち、彼らは前にも増して興奮していった。以前に会ったときに比べて、彼らのチームは人数が2倍になり、機械工学科からJason Chuaが、教育学科からはKathayoon Khalilが、そしてもう一人のプロダクトデザイナー、Diane Leeが加わっていた。この6人の学生がSparkLabという名のもとに、彼らの物作りへの愛情を移動プログラムで広めていく方法を探っている。中古の配達用トラックを手に入れて、Makerツールを組み込んで、学校から学校へと移動しながら子供たちに、受動的な学習者ではなく能動的なMakerになることで世界にインパクトを与える人間になれるということを教えてまわりたいと考えているのだ。「子供たちが知識と自信を身につけて、一回ごとにレーザカットプロジェクトをやりたい」という。
彼らの夢を叶えて、多くの子供たちの物作りの力を開花させる手助けをしたいという方は、KickstarterのSparkLabプロジェクトで、いくらか支援をしてほしい。素晴らしい仲間もいる。彼らのアドバイザーを務めているIDEOの創設者、David Kelleyは熱くこう語っている。「こうした創造的な自信を教室に取り戻そうと、みんなが動くことは本当にエキサイティングだ。……これは、本当の意味で子供たちと密接に関われる教育手段だ」
スタンフォードから車で行ける範囲なら、あなたの学校や夏休みの課外活動などへ彼らのトラックに来てほしいと訴えよう!
訳者から:d.school はスタンフォード大学の大学院の中にあるデザインクラス。学位がもらえる正規のコースではなく、さまざまな学部の学生が集まって先端的なプロジェクトを行う場所だ。
– Michelle “Binka” Hlubinka
[原文]