Fabrication

2011.11.02

ニューヨークタイムズに掲載された日産リーフ改造記事

Text by kanai


Phil Sadowは、リーフのポータブル充電コードを、ずっと早く充電できるように改良した。写真提供: Bradley Berman(New York Timesに掲載)
この前の日曜日、ニューヨークタイムズにBradley Bermanの記事が載った。日産リーフのオーナーたちを取材したもので、彼らが、プリウスのオーナーたちと同じように、車に改造を施し、なかにはその成果を製品化して売り出している人もいるのはどうしてかを追っている。

車に電気を送り込むための診断サービスポートを使って、Giddings氏は、リーフのダッシュボードに表示されるものより、ずっと詳細な情報を表示できる機器を作った。リーフは、電気の残量を非常に細かくモニタできるようになっているが、運転席に表示されるのは12本のバーによる単純化されたグラフだけなのだと彼は語る。
Giddings氏の自家製E.V.電気レベル計があれば、リーフのドライバーは、安心してあと10%以上走行できるようになるという。彼のレベル計には実際の電気量が示されるので、リーフのダッシュボードで残量が「ゼロ」と示されても、まだ数マイル走れるだけの残量があることがわかるのだ。
「実際に電気がどれだけ残っていて、どれだけ走れるかがわからなければ、ヤマカンで走っているのと同じことだよ」と Giddings氏。彼の自作電気レベル計は、キットで170ドル、完成品で280ドル。これまでに数人のリーフオーナーが購入しているという。

この記事によれば、アメリカ国内にリーフのハッキンググループは少なくとも10はあるらしいのだが、連絡先は載っていなかった。こうしたグループや個人でハッキングをしている人は、My Nissan Leaf forumのLocal/Regional discussionsで探すこともできる。

The Electric Leaf’s True Believers Won’t Leave Well Enough Alone (英語)
– Gareth Branwyn
訳者から:こうしたハッカーたちの技術が日産にフィードバックされて、よりよい車ができていくという形になればいいね。そう思うと、オープンソースハードウェアの考え方って、すごく大切なんだと実感する(リーフはオープンソースハードウェアじゃないけど)。
原文