2012.06.06
ファラデーケージに危機を救われた Texting Trapper の物語
土壇場で危機を脱したMaker Faireプロジェクトの最高に笑える話だ。Sophi KravitzとOllie Tannerは、携帯電話でメールを打つと、その信号を探知して光るという2.4mのバーグラフを製作した。家ではうまくいったのだが、サンマテオの会場では、まさかの状況になっていた。
遠くからでも電波の強さがわかるようにとこのプロジェクトを思いついたので、Maker Faire会場の近くに携帯電話のアンテナが立っていないことをしっかりと確認しておいた。アンテナの場所を地図で調べる作業は楽しかったな。
ところが、サンマテオのMaker Faireは電波状態が悪いということで、臨時のアンテナが立てられていたのだ。しかも、それは我々のブースのすぐ近くだった。プロジェクトを設置してみると、グラフは常に最高の電波強度を示してしまうことがわかった。あんまり電波が強いので、我々の展示は、ただ赤く光る大きな柱以外の何物でもなかった。
アンテナのデザインを変更したり、アッテネーターをかましたり、いろいろやってみたがうまくいかず、ついにSophiは弟のLex Kravitzを呼び出して、ファラデーケージを作らせることにした。
ファラデーケージの下にSophiが携帯電話を置き、お客さんにテキストを打たせると、巨大なインジケータの光が上下に激しく動いた。大成功だ! 元々のプロジェクトが予定どおり作動したこともさることながら、土壇場の危機を天才的なひらめきによって回避したことも、本当にすばらしかった。
Texting Trapper at Maker Faire 2012
– John Edgar Park
[原文]