Fabrication

2012.12.26

Thingiverseが銃の部品を規制

Text by tamura

3D-printed AR-15 lower receiver
これは、デジタルモデルから熱融解積層法によってプリントされたAR-15ライフルの銃床下部だが、今週までThingiverseから自由にダウンロードできていた。
これはとても重要な部品だ。一般的なライフルでは、これ以外の部品はすべて普通に市販されている。実際に使える銃床下部を作ることは、アメリカの国家としての観点からは、実際に撃てるAR-15を実質的に製造したものと見なされるのだ。個人の使用に限っては合法的な行為だ (少なくともアメリカの国内法では)。しかし、これを作るために必要な工具や時間や技術は、つい最近まで、趣味の領域を超えていた。
ところが、デスクトップファブリケーションの発展によって、その前提が大きく変わってしまったようだ。熱融解積層法で3DプリントされたAR-15の銃床下部で、壊れるまでに6発連射することに成功している
ForbesのAndy Greenbergはその記事の中で、Thingiverseからこのモデルと、その他の銃に関連するものを削除するように求めている。MakerBotやThingiverseのサイトでは、このことに関して公式な見解は示されていないが、2011に最初に巻き起こった銃に関する論議を受けて、Thingiverse は利用規約を更新している。それによれば、「武器の製造に寄与する」コンテンツの掲載が禁止されている。
しかし現在まで、このポリシーはまったく効力を発揮していない。
3Dプリント企業、Makerbotがプリント可能な銃のデザインを規制(英語)
– Sean Ragan
原文