Electronics

2013.07.18

ポケットに入るArduino開発環境

Text by Takumi Funada

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最近のAndroidマシンとArduinoをつなぐのは簡単。USBホスト変換用のケーブル1本で済んでしまう。でも、Arduinoのプログラミングにパソコンが必要なのでは、開発環境はごちゃごちゃしがち。Androidだけで開発できたらさぞ便利……という流れで紹介するのが、ArduinoDriod。Android上でArduinoのスケッチを開発し、ボードに書き込むためのIDEだ。パソコンは一切不要。Androidスマートフォンを使って片手でスケッチを書くこともできそう。IDEとしての機能や対応ボードは限定されているが、インストールは簡単でエディタが使いやすい。サンプルスケッチ一式も用意されているので、Google Playからインストールしたらすぐに試すことができる。

もう1本、日本の開発者によるソフトウェアを紹介しておこう。Physicaloidはアプリではなく、Android SDK用のライブラリ。開発者向けだが、そのメリットは一般のユーザーにこそある。このライブラリを使うと、自作のAndroidアプリからArduinoにスケッチを描き込んだり、双方向の通信を行うことができる。つまり、AndroidがArduinoを自動的にプログラミングして、コントロールするようなアプリが作れるわけだ。ユーザーから見ると、Google Playから1本アプリをダウンロードするだけで、Arduinoを使った拡張ハードウェアをセットアップすることが可能になる。応用の広がりを予感させるソフトウェアといえるだろう。