Electronics

2013.10.28

ウェブ開発者も来るのか?

Text by kanai

今日、私はMakerとは縁のなさそうなところで1日を過ごしてきた。Great British Node Conferenceだ。ご存知ない方のために説明すると、node.jsとはサーバーサイドJavaScriptで、ノンブロッキングI/Oのイベント駆動型JavaScriptプラットフォームだ。今、急速に人気を高めていて、ウェブコミュニティのマインドシェアになっている。

The #nodebowlerhat
#nodebowlerhat

これが単なるプログラミングのカンファレンスではないことは、最初の講演者であるClockPaul Serbyの話でわかった。彼はnode.jsチームの構築に関する話をしたのだが、彼は山高帽をかぶっていた。Raspberry PiとウェブカメラとたくさんのLEDを搭載した山高帽だ。その帽子は、放っておくと、たくさんのTwitterのフォロワー(または気分によってRaspberry PiのCPUの負荷)をバイナリーでLEDに表示する。

山高帽でできる面白いことを思いつかなかった……

しかし、WiFiを使ってネットワークに接続すると、カメラで1秒間に1枚、写真を撮影するようになる。画像はOpenCVで顔認識にかけられ、画像に写っているすべての人に山高帽を(もちろん気取った角度で)合成する。そして、帽子のRapsberry Piからhatのウェブサイトに送られ公開される。

The bowler hat, with the Raspberry Pi (left), camera and LEDs (center) and battery pack (far side).
Raspberry Pi(左)、カメラ、LED(中央)、バッテリーパック(向こう側)を搭載した山高帽。

The inside of the bowler hat, with the Raspberry Pi (bottom) and LEDs (left).
山高帽の中。Raspberry Piは下側、LEDが左側にある。

CopterとRobot


node.jsとストリーム計算で飛行するNodeCopter。

Darach Ennisは、ストリーム計算に関する非常に技術的な話をしたのだが、その方法はとてもユニークだった。コードのデモンストレーションでnodecopterを飛ばし、客席から2人を募って、Robosapienが審判を務める光のピンポンをプレイさせたのだ。

A Robosapien with a Raspberry Pi for a brain, refereeing a game of ping pong.
Raspberry Piを頭脳に持つRobosapienがピンポンの審判を務めた。

もちろん、RobosapienはRaspberry Piを頭脳に置き換え、X Serverを走らせるようハックされている。なぜなら……

優れたロボットはみなX Serverを走らせているからだ。

Arduinoとソフトサーキット

Becky Stewart from Codasign announcing the Arduino and soft circuit workshops at #GBNC.
CodasignのBecky Stewartは、#GBNCでArduinoとソフトサーキットのワークショップを開いていた。

CodasignBecky Stewartは、この日、Arduinoとソフトサーキットのワークショップを開いていた。彼らの出展は、Great British Node Conferenceの運営者のひとり、Oli Evansが、この月の初めに開かれたElephant & Castle Mini-Maker Faireで彼らを見つけて、参加を依頼したことで実現した。

Some #GBNC attendees working away over lunch to build soft circuits at the Codasign workshop.
#GBNCの参加者のなかには、Codasignのワークショップで昼食も忘れてソフトサーキットの工作に挑む人たちもいた。

Some #GBNC attendees working away over lunch to build soft circuits at the Codasign workshop.
#GBNCの参加者のなかには、Codasignのワークショップで昼食も忘れてソフトサーキットの工作に挑む人たちもいた。

私はBeckyに、ワークショップがどんな感じか聞いてみた。

大勢の人がサーキットを塗っています。Arduinoよりも、ソフトサーキットに興味を持つ人が圧倒的に多いですね。ソフトサーキットロボットが20個になろうとしています。なかにはとてもクリエイティブな作品もあります。みんな、私たちが用意したテンプレートを無視して作っています。

参加者の5分の1の昼食時間やコーヒーブレイク(正確に言えばイギリスのイベントだったのでティーブレイク)がソフトサーキット作りに奪われてしまったことになる。驚くべきことだ。カンファレンスはまだ終わらない。

Espruino

Gordon Williams talking about the Espruino board.
Gordon WilliamsはEspruinoボードについて話をした。

以前にもEspruinoボードは紹介したことがあるが、その後、このボードのKickstarterキャンペーンが成功して、ソースコードがGitHubで公開された。今日、Espruinoの開発者、Gordon Williamsは、Great British Node Conferenceでこのボードについて、また「モノのJavascript」について講演を行った。彼はまた、ハードウェアのイベント駆動型モデルについて、さらにJavascriptエンジンをマイクロコントローラーに載せるためにスケールダウンする方法についても話をした。

このボードのRAMは、ちゃんとしたウェブサーバーのものに比べると、何百万分の1のサイズしかないのです。

しかしそれにも関わらず彼らは、資金を得たことで、目標をNode.js npmモジュールの搭載にまで目標を高めた。そのゴミバケツのデモは、ローテクなR2D2を思わせるもので、多くの関心を集めていた。

Espruino とサーボモーターでゴミバケツの蓋が開く。

ウェブ開発者も来るのか?

NodecopterJohnny Five Arduinoフレームワーク、nodebotsといったプロジェクトに見られるように、node.jsとJavascriptのコミュニティには、驚くべきハードウェアのハッキングの歴史があるようだ。だが、EspruinoTesselボードが登場し、彼らのネイティブな言語でハードウェアがハックできるようになると、ウェブ開発者の間から、もっと多くのハードウェアハックが現れるようになるだろう。

– Alasdair Allan

原文