2014.12.26
ペット好きのための10のDIYプロジェクト
ペットは人と同じだ。会社が法人と呼ばれるなら、なぜペットも人と呼ばれないのだろう。それなのに、自分のペットとなると、人はあまやかし、気を引こうとしてあれこれご褒美を与える。一方、Makerたちは、給餌から位置の確認まで、あらゆる手助けをするプロジェクトを作ろうと考える。そんな動物好きのMakerによるユニークなプロジェクトを紹介しよう。
1)Eloy SalinasのPet Water Wardenは、飼い主が離れていたり忙しいときに、水を注いでくれる。これには2つのディッププローブ(センサー)がArduinoに接続されている。水位が下がるとポンプが作動してサーバーからボウルに水が注がれる。
2)Mark de VinckのKitty Twitty Cat Toyは、ネコがオモチャの鳥に触れるとインターネットを通じてツイートが送られてくるというもの。ギターの弦の先端に取り付けられた鳥はArduinoにつながっている。それにネコがじゃれつくと、ツイートが送られるのだ。ArduinoはEthernetでつながれたインターネットを通じてネコの状態を知らせる。ネコの気分に応じて、Twitterのinboxが更新されるというわけだ。
3)Phil BowieとLarry CottonによるCat Scratch Feederは、家具や階段の手すりや高価なペルシャ絨毯ではなく、専用の引っ掻き柱を引っ掻くようにしつけることができるというもの。秘密は、引っ掻き柱の上に置かれたイヌハッカだ。スプリングが仕込まれたこの柱を下方向に引っ掻くと、最大で4つのおやつが出てくる。おやつの量は調整できる。なので、ネコがこの動作に慣れてくれば、少しずつ減らすことが可能だ。
4)Dean SegovisのFetch-O-Maticは、イヌを楽しく運動させることができる自動テニスボール投げ機だ。自動車のワイパーのモーターが仕込まれている。ボールを入れるとモーターの電源が入り、スプリングの作用でボールが飛び出す。この使い方を覚えられる利口なイヌなら、好きなだけいつまででも遊んでいられる。
5)もはやGPSは、方向位を知るためだけのものではない。数年前から、ペット泥棒の急増にともない、愛する友だちの行方を知るために使われるようになってきた。外飼いの動物と暮らしている人は、昼間どこにいるのかが知りたいところだろう。そこでKen Burnsは、愛猫ConleyのためにGPS Pet Trackerを開発した。TynyDuinoを使い、日中のネコの位置を追跡する。リアルタイムの追跡はできないのだが、情報をダウンロードしてGoogle Earth上で見ることができる。
6)ペットは毛の生えた動物とは限らない。鱗のあるものもいるが、それだって飼い主にとっては大切な存在であり、留守番をさせられることもある。そんなときは、自動給餌機が便利だ。そこで私は、Raspberry Pi Remote Fish Tank Controls(別名:Project Goldie)を開発した。プラットフォームはRaspberry Piで、PiカメラとArduino Unoを使っている。これで、インターネットを通じてリアルタイムで魚に餌をやることができる。
7)もうひとつ、面白い自動給餌機プロジェクトは、磁石でモジュールをくっつけて回路を作るLittleBitsを使ったものだ。これはたった3つのモジュールで作れる。cloudBit、サーボ、USBモジュールだ。フレームとアームはアクリル板の自作。 それが給餌ハンドルを動かして餌を与える。遠隔操作も可能だが、プログラムで一定時間に与えるようにすることもできる。
8)水遊びが好きなペットもいるが、水の流れが急なところでは危険な目に遭う。そこで、そんな水泳好きなペットの安全のために、発明家Jed Berks はFloat-a-Petを開発した。首輪型の浮き袋だ。首輪には炭酸ガスのカートリッジが仕込まれていて、湿度センサーが水没すると首輪が膨らむ仕組みになっている。ソーラー電池で光るLEDも内蔵されているので、暗くなってもペットを発見しやすくしている。
9)遠くから患者の様態を監視できる医療機器のことは誰もが聞いたことがあると思うが、FitBarkはそのペット版だ。ウェアラブルデバイスを首輪につけることで、3軸センサーがペットの動きを感知し、どれだけ元気に動いているかがわかる。FitBarkはスマートホンの対応アプリで情報を見るようになっている。ペットがずっと動かなければ体調に変化があったとわかり、飼い主は行動がとれる。
10)お留守番中のペットは、いたずらすることもあれば、いい子にしていることもある。これは、いい子にしていたときにご褒美がもらえるという装置だ。NYC CNCのJohnもそれをよくわかっていて、そんなときのための遠隔おやつ供給機を開発した。Judd Treat Machine(Juddは彼のイヌの名前)というこの装置は、Raspberry Piと液晶ディスプレイとウェブカメラで構成されていて、ペットを遠隔で監視でき、おやつを出すことができる。
– Cabe Atwell
[原文]