Fabrication

2016.05.24

Allforgeで3Dプリント型を使って安価な射出成形

Text by Caleb Kraft
Translated by kanai

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「Make:」の誌面で、我々は射出成形などの従来の製造方法よりも3Dプリントのほうが進んでいると主張してきた。3Dプリントは、高速でひとつだけのものをプロトタイプするのに適している。しかし、大量生産するのには向いていない。大量生産となると射出成形の出番だ。

Allforgeは、その2つの技術を非常に面白い形で合体させた。このマシンのモールドチャンバーには、金型と3Dプリントした型の両方が使えるようになっている。3Dプリントで作った型は、テスト用と、少量の生産用にも使える。アルミニウムの型なら、通常は品質が落ちるまで1万個ほど成形できるが、3Dプリントの型は100個程度だ。それでも、製品のコストを削減するには十分の数だと彼らは言う。

私は、Allforgeの創設者でCEOのShane Allanに Maker Faire Austinで会い、細かい話を聞いた。そこで私が素晴らしいと感じたのは、一般的に使用される素材に合わせてシステムが作られているという点だ。

・低温の食材(チョコレートなど)
・中温のプラスティック(ABS、PLAなど)
・高温の金属(アルミニウムなど)

もちろん、どのような素材を何で作られた型に入れるかをよく考えなければならない。たとえば、PLAで3Dプリントした型にアルミニウムを流し込むわけにはいかない。型が溶けて使えなくなる。

Allforgeは現在クラウドファンディング中だ。製品の出荷は2016年のクリスマスシーズンを目指している。価格は、オプションによって2500ドルから4000ドルの間になる予定。

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