Electronics

2016.01.08

マリ・クレール誌に掲載された美しいプリント基板

Text by Donald Bell Translated by kanai

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Saar Drimer博士は、美しいプリント基板を作っている。ロンドンに本社を置く彼の会社、Boldportは、実用的で見た目にも美しいプリント基板のデザインを専門に行っている。あまりに美しいので、写真家のミッチェル・ファインバーグが撮影したBoldportのプリント基板の写真で「マリ・クレール」誌アメリカ版に6ページの特集が組まれたほどだ。

これらの写真では、Drimerの複雑でスタイリッシュなプリント基板が、ティファニー、ショパール、カルティエ、ユーマン、ハリー・ウィンストンといった高級宝飾品とともにデザインされている。写真はBoldportブログの許可のもとに掲載させていただいた。

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ここに掲載した写真はDrimerの作品だが、宝飾品は取り除いてある。私にすれば、基板そのものが芸術品だ。どれも、Boldportが持つ独自のLinuxベースの基板デザインツール、PCBmodEを使って作られている。これは、通常の回路レイアウト用のツールと違って、自由なデザインが可能だ。

すべてのボードは雑誌の1ページのサイズで、それと組み合わせる宝飾品に合わせてデザインされている。どの作品も、Drimerはどこにどう合わせるかを考え、宝飾品が映えるように精密に設計した。たとえば、ハリー・ウィンストンの場合は、小さな表面実装のライトを使い、micro USBポートを取り付けて、宝飾品を光らせている。同様に、ショパールの場合も、ハンダパッドと宝飾品がきれいに並べられているので、まるで美しい未知の電子パーツのように見える。

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この写真のためだけに「マリ・クレール」を買いに走ろうとは思わないが、Drimerのようなデザインセンスのあるエンジニアが美を追究するのは素晴らしいことだと思う(ちなみに、彼は雇われて行っている)。また、DrimerとBoldportが、プリント基板の限界を押し広げるこうしたチャレンジを受け入れたことに敬意を表したい。これからは私たちも、プリント基板を設計するとき、自動ルートボタンを押して最短のパスを計算させる前に、ちょっと躊躇するようになるかもしれない。

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原文