Electronics

2009.01.29

Boot Beep – Macの起動音の話(ソースコード付き)

Text by kanai

make pt1645
Boot Beep – Andy Hertzfeldが書いたMacの起動音の話。68000アセンブリ言語で書かれたソースコード付き…(英語)

Apple IIの電源を入れると、生きていることを示す短い音が鳴った。Macにも同じように音を出させるべきだと、私たちは考えていた。診断が無事終了すると、世界に自分の存在を知らしめる子供の産声のような音だ。
1981年のMacintoshには、方形波の音源しかなく、VIAタイマーに値を入れることで、ソフトで周波数を制御するようになっていた。私は、次第に間隔を短くしながら周波数をインクリメントさせることで、どことなくユーモラスな叫ぶような音を出すサウンドルーチンを書いた。みんなは、次第にこの音を好きになってくれたが、実際の製品ではもっといい音にしなければダメだと感じていた。
1982年8月、Macはデザイン変更が行われ、サウンド機能も改善された。私たちは、8ビットのサンプリング音源が使えるようになったため、よりよい起動音の開発が可能となったのだ。私は、新しい発想が生まれことを期待して、あれこれ遊んでみることにした。

– Phillip Torrone
訳者から:Folkloreといういサイトには、The Original Macintoshというコーナーがあり、そこで初代Macintoshの開発スタッフたちの短いコラムが読める。この起動音の話も、なかなか面白い。このあと、Apple II用のシンセサイザーを開発した音響の専門家であるCharlie KellnerがMac部門に転属になり、著者のHertzfieldは彼からサウンドのプログラミングについて多くを学び、あの有名なMacの起動音が生まれた。しかし、CharlieはMacのケースが原因で音がこもることに気づき、ある場所に1セント玉ほどの穴を開けるだけで改善されると提案したが、Steve Jobsに「忘れろ」と一蹴されて意気消沈し、Macへの情熱も薄れ、数週間後にApple II部門に戻ったそうだ。ソースコードは本文中のリンクから見られる。
編集から:Folkloreは『レボリューション・イン・ザ・バレー』という当時の写真も多数収録したオールカラーの本になってオライリー・ジャパンから発売中です。ぜひ一度ご覧ください。
原文