2010.04.07
ホントに動くチューリングマシン
ほんとに機能する。ほとんどね。Mike Daveyは、アラン・チューリングの初期的コンピューター科学の思考実験をゴージャスに実現したい(Wikipedia)と考えた。しかし、「無限に長いテープ」を買う予算がない。そこで、1000フィート(約30メートル)の35ミリのフィルムリーダーを使うことにした。仕方がないだろう。無限に長いテープって、いくらで売られているか知ってる?
冗談はともかく、これは私が見たなかでも最高に美しいキネティックアートだ。直角座標ロボットがテープに0や1を書いていく。数字の消去は、フェルトを巻いた筒を回転させて行う。どの数字が書かれたかはカメラが認識する。ずらりと並んだ白色LEDがカメラの照明になる。自作の操作盤も美しい。
Mikeの話だ。
このプロジェクトの目標は、チューリングの論文にあった装置の格調高い外観と操作性を現実のものにするマシンを作ることにあります。チューリングの業績を知っている人が見たら、すぐにチューリングマシンだとわかるものにしたいと考えていました。このチューリングマシンにはParallax Propellerマイクロコントローラーが使われていますが、動作は、SDカードで供給される「内部状態」とテープに書かれたり読まれたりする記号だけに基づいています。テープは、単なるマシンの入出力媒体に見えるでしょうが、それは間違いです! テープは単なる記憶媒体でもありません。言うなれば、テープがコンピューターなのです。テープに書かれた記号が単純なルールによって処理されることが、コンピューティングなのです。出力は、テープをコンピューターとして使って生み出された生成物と考えるべきでしょう。
つまり、要約すると……「すげーぞ、Mike、キミの勝ちだ! ボクには絶対に作れない」だ。[ありがとう、David Jakopac!]
– Sean Michael Ragan
訳者から:チューリングマシンの仕組みは難しすぎてわかんないけど、これは欲しくなるね。
[原文]