下の動画では、いつもためになる情報を提供してくれるChris Notapが、卓上真空チャンバーの作り方を解説している。使うのは、いらなくなった除湿器から取りだした古いコンプレッサーと家にある材料と真空計と、使った安上がりなものだ。
彼はこのプロジェクトを次のように説明している。
真空チャンバーをアマゾンで買うと400ドルから500ドルはする。しかし、私が教える作り方なら30ドルもかからない。真空の中でものがどのように反応するか、楽しい科学実験が行える。真空チャンバーはガラス製なので、中の様子をよく見ることができる。特別なものは使わない。工作時間は数時間程度だ。チャンバー本体のサイズは、大きくても小さくてもかまわない。冷蔵庫のコンプレッサーを使う場合は、排気に油の蒸気が混じるので、排気口に靴下などを巻き、結束バンドで留めておく。これで油の蒸気を少なく抑えることができる。
必要な材料と道具
1) 土台となる木板。19ミリより厚いもの。割れがなく、目が詰まっていて、できるだけ平らなもの。
2) 蓋付きの空きペットボトル2本。気圧調整バルブに使う。
3) 真空計。これは買わないとならないだろう。安いものでよい。
4) ビニール管。比較的安いもの。コンプレッサーの口に合わせて太さを選ぶ。たいていは4.7ミリか6.3ミリだ。
5) 冷蔵庫のコンプレッサー。冷蔵庫、冷凍庫、除湿器、窓用エアコン、バー用の冷蔵庫など、廃棄されているものから取り出す。コンプレッサーが壊れている場合もあるが、だいたいは大丈夫だ。(近所の冷暖房器具業者に、不要な冷蔵庫やエアコンなどがあるかどうか尋ねるとよいかもしれない)。作業するときは防護メガネを忘れずに。
6) ガラスのドーム。メイソンジャーなどのガラス瓶、花瓶など、円筒形のガラスの容器ならなんでも使える。ただし、口が平らなもの。
7) シリコン製のベーキングシート。これも探してみよう。100円ショップにあったりする。
8) 電気を使った実験を行いたい場合は、電力用のVVFケーブルを使う。
9) シリコン製のコーキング材。色はなんでもかまわない。安いものでよい。
さあ、この真空チャンバーで何をしよう? 下の動画は、Chrisが家にあるものを使って行った実験の様子だ。
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