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2019.03.05

ユニコーンの義手を作ったYoung Makerが、Mattelを動かして実現した義肢を装着したバービー人形

Text by Kathy Ceceri
Translated by kanai

Jordan Reevesは、13歳にしてすでに卓越したMakerとしての信頼を得ている。彼女は、ユニコーンの角の形をしたキラリと輝く義手を自分でデザインし、3Dプリントしている。彼女の左腕は肘から先がない。彼女の「ユニコーン・プロジェクト」は、彼女と母親のJenに非営利団体、Born Just Right(「右腕だけで生まれた」と「ちょうどいい姿で生まれた」の両方の意味がある)の創設を決意させた。腕の形が他人と違う子どもたちに、メイキングをとおして生活を改善させることが狙いだ。

Jordanは、科学、技術、工学、アート、数学の分野で活躍する現代の少女たちによるグループSTEAM Squadの創設メンバーでもある(そこにはMythbusters Jr.に出演しているAllie Webberも入っている)。

彼女は、自らの作品をMaker Faire、アメリカン・グラフィックアーツ協会、パーソンズ・スクール・オブ・デザインなど、アメリカ全国の数多くの会場で展示している。さらに、そのデザイン経験を買われ、幅広い分野の大手ブランドにコンサルタントとして見識も与えている。

なんと言っても、今年のToy Fair New Yorkで私がもっとも感動したのは、JordanとJenに会えたことであり、彼女たちがMattelと長年培ってきた共同プロジェクトの果実を見られたことだ。それは、体型や、髪の質、肌の色が異なる人形が含まれるBarbie Fashionistaシリーズの最新作で、今回、車椅子や義肢を付けた人形が追加された。

Jordanは、四肢の状態が異なる人形のようなインクルーシブなおもちゃの必要性を2015年から訴え続けてきており、同時にChange.orgでキャンペーンを張り、2万6000人分の署名を集めている。それ以来、数々のインタビューやTEDxの公演でも、人形にもインクルーシブな考え方が重要であると主張し続け、Mattelの関心を惹く結果になった。

人形デザイナーとして働くかたわら、Jordanは義肢の色選びにも協力している。しかし本当に注目すべきは、彼女とその母親が、子どもたちが人形に自分を投影できるようMattelを説得して、脚を外せる人形を作らせたことだ。「靴と同じよ。家に帰ったら脱ぐでしょ」とJenは説明していた。

Mattelは声明のなかでこう話している。「ひとつのブランドとして、私たちには、肉体的障害を持つ人たちを私たちのファッションドールシリーズに迎え入れ、そうしたみなさんとの会話を促進し、美とファッションのさらなる多元的な観点を提示することができます」。この人形は6月に発売される。

それまで、JordanとJenは、故郷のミズーリから全国に脚を伸ばし、メイキングとインクルージョンの重要性を訴えて回る予定だ。また6月には、Simon & Schusterから著書「Born Just Right」が出版される。この若きMakerと、その献身的な家族が次にどんな刺激を与えてくれるのか、とても楽しみだ。

原文