Electronics

2019.07.31

Maker Faire Tokyo 2019の見どころ #4|農作業をサポートするラジコンカーからボルトやナットの仕分けロボットまで、AI/画像認識関連プロジェクト

Text by Yusuke Imamura

カメラから得られた画像や映像をもとに、さまざまな推論を行う画像認識や人工知能の分野は、数年前の人工知能ブームを経てさらに活発になっている。Maker Faire Tokyo 2019の「AI/画像認識」カテゴリから興味深い展示を紹介する。

「人工知能を使いこなすきゅうり農家」として有名な「workpiles」は今年、農作業をサポートする自動運転のラジコンカーを出展する。カメラで畑の様子を撮影し、ディープラーニングの技術を使って作物の生育などをチェックする。

自動走行のアルゴリズムを開発するプラットフォームの提供を目指しているのが「RumiCar開発部」。自分のパソコンで組み上げた自動走行のアルゴリズムをRumiCarに転送し、実際に走らせることで検証できるようにする構想である。今年はRumiCarが実際に走行する様子を見ることができるという。

機械学習には「教師データ」となる画像を用いるのが一般的である。認識させたいものの画像を教師データとして大量に用意し、コンピュータに学習させる。「うーぼーず」が出展するのは、教師データの画像を生成するシステムである。このシステムを使って開発した、サイコロの目や抵抗のカラーコードを認識する展示も行う予定。

最後はMaker向けの展示を紹介。「FITTY同好会」が出展するのは「ボルト、ナット、ワッシャ仕分けロボット」。その名の通り、ごちゃ混ぜになったボルトやナット、ワッシャを画像認識で識別し、ロボットアームで仕分けする。面倒な作業をコンピュータにさせるお手本のようなプロジェクトだ。


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