Electronics

2019.07.30

Maker Faire Tokyo 2019の見どころ #3|優雅に動くドール型ロボットからロボットっぽい「何か」までバラエティ豊かなロボティクス

Text by Yusuke Imamura

Maker Faire Tokyoには毎回さまざまなロボットが出展される。製作の目的や実装方法は千差万別で、それぞれの来歴を聞くだけでも興味深い。「ロボティクス」のカテゴリから一部を紹介する。

ふだんロボットをよく見ている人ほど「真広(まひろ)・テクノロジー」の女性型ロボット「ST-01」には驚くようだ。高さは50センチほどで、外見は一般的なドールと変わらない。市販されているロボットのキットのような無骨さは皆無で、サーボモーターが入っているとは思えない細さだ。足裏を固定していないにもかかわらず倒れることなく、なめらかな動きでダンスを見せてくれる。二脚ロボットの「TS-00」も展示。

TICTAC-LABが出展する「ワガラサウルス」の名前は「和柄」から来ている。和柄をまとう恐竜のロボットは大人が抱えるほどの大きさだが動作は軽快で、さまざまな芸をこなす。キャタピラで移動する「ワガラ戦車」も登場するとのこと。

東京工業大学の「長谷川研ぬいぐるみ部」は、好みのぬいぐるみをロボットにできる「NUIBOT」を出展する。NUIBOTは糸とそれを巻き取るモーター、制御ボードからなる。ぬいぐるみの腕などに糸を縫いつけ、モーターで巻き取ると腕が曲がるしくみ。

社会人のグループで作ったという「週末ロボ部」は6チャンネルのモバイルスピーカー「Movic」を出展する。持ち出せるという意味の「モバイル」ではなく、自分自身が動き回るスピーカーである。なぜそういうアイデアになったのか、ぜひ当日聞いてみてほしい。

Maker Faire Tokyoの常連、「ウルカテクノロジー」はクラッカーの発射装置を年々パワーアップし出展している。迷子発見装置として帽子に取り付けられていたクラッカー発射装置はその後四足歩行のロボットに搭載され、さらに今年はモールス信号でロボットの動きやクラッカー発射のコマンドを送れるようになった。新しいアイデアが次々と盛り込まれていくのが楽しい。


Maker Faire Tokyo 2019の前売券は、ローソンチケットイープラス、そしてセブンチケットにて好評発売中(前売:大人 1,000円、18歳以下 500円、小学校未就学児は無料)。前売券をご購入いただいた方には、オリジナルステッカーをプレゼント!