Electronics

2007.04.19

ICC オープン・スペース 2007: ゲイナーカイダン

Text by tamura

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IAMAS PDP(プログラマブル・デバイス・プロジェクト) 蛭田直+原田克彦+金箔淳一+佐竹裕行+柏木恵美子+赤松正行+小林茂《ゲイナーカイダン》2007年
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デジタルアートのためのツールキット「Gainer」開発チームの小林さんからの招待で、エキシビジョン「ゲイナーカイダン」と「ICC オープン・スペース 2007」を見てきました。下は解説ページから –

Gainerは、物理的な入出力をともなうインタラクティブな作品やインタフェースを短時間でプロトタイピングするためのツールキットです。電子回路の試作で用いられるブレッドボードと組み合わせることで、自由に回路を変更しながら試行錯誤し、作り上げていくことができます。「ゲイナーカイダン」は、Gainerを共通言語としてさまざまなバックグランドを持つメンバーが試行錯誤しながら組み立てていった作品です。

この作品では、それぞれの階段に設置したレーザーモジュールと光センサの組み合わせで階段を昇り降りする体験者の動きを検出し、それぞれの階段に設置したアクチュエータ(ソレノイド)を動かすことで物理的に音響を発生します。階段は、日常においては単なる移動の経路でしかなく、そこを移動する身体を特に意識することはありません。この作品を体験することにより、自分自身の身体の動き、および同じ階段を行き来する他者との関係が違ったものとして見えてくるはずです。
今回の展示では、通常のメディアアートでは目に見えないところに隠されるPC、センサ、アクチュエータ、配線などを全て体験者の目に見える形で提示します。これは単なる種明かしや技術紹介ではありません。インタラクションは単純なものから複雑なものまでプログラム可能で、順次変化していきます。また、プログラムだけでなく、入出力のハードウェアも後から追加、変更することができます。このように、展示開始後も変容していくということは、この作品の重要な構成要素の1つです。
この作品のシステムは「クリエイティブ・コモンズ表示 – 継承 2.1 日本 ライセンス」で公開し、この作品に改変を加えたものを同条件の元で公開することができるようになっています。

写真足下の赤い光がレーザーですね。ブレッドボードを230枚以上、ジャンプワイヤを11,000本以上使っているとのことです。他にもICC オープン・スペース 2007では、たくさんのユニークな展示が行われていますので、お近くの方はぜひ(入場無料。京王新線初台駅)。詳しい場所や開催期間などについては、下のページを参照してください。

  • ICC オープン・スペース 2007 – Link
  • GAINER.cc ゲイナーカイダン – Link