Science

2007.09.20

海水は燃料になるか?

Text by kanai

800px-sea water virgo
これは面白い。海の水を燃やすのに、いったいどれだけのエネルギーが必要なんだろう。ぜんぜん効率がよくないかもしれないけど、なか面白そう(もしこれがホントならね。みんなの意見も聞かせてくれ!) –

ごく常識的な理由により、科学者たちは長年の間、海水は燃えないと信じてきた。
だから、エリーに住むある男性が、彼が発明した特別な電波発生装置を使えば海水が燃えると発表したとき、誰もがインチキだと思った。
ワシントンカウンティー生まれの John Kanziusは、その電波発生装置で海水の脱塩を試みていたところ、試験管の中で何かが光った……
何度か試しているうちに、水素が燃焼する熱によって試験管が溶けてしまったと彼は言う。先週、この装置を Roy博士が実験したところ、この処理過程において、海水から水素が放出され燃えることが、あらためて確認された。異なる物質や濃度の水溶液で試すと、温度や炎の色に変化が見られた。
「世界でもっとも豊富にあるものだ。どこにでもある」」と、海水についてRoy博士は語る。「燃えるのを見たときは、寒気がしたよ」

Salt water as fuel? Erie man hopes so (英語) – Link
訳者から: アメリカ版のブログでは否定的な意見が多い。ただの電気分解なら珍しくもなんともないし、電気分解の場合は取り出せるエネルギーよりも電気分解にかかるエネルギーのほうが大きいという論拠。でも、読者の一人がこの発見を伝えたテレビニュースのリンクを張ってくれた。このニュースを見ると、どうやら単なる電気分解じゃなさそうだ。Kanziusさんは電磁波で癌を治療する装置を開発していたところ、たまたま塩水が燃えるのを発見したとのことで、もしかしたら大発見かもよ。
[原文]