3月24日はAda Lovelace Day(エイダ・ラブレイスの日)。先端技術をリードする女性を讃える日だ。
ラブレース伯爵夫人オーガスタ・エイダ・キングは、1815年12月10日に、バイロン卿とその妻アンナベラの一人娘として生まれた。結婚前の名前はオーガスタ・エイダ・バイロンだが、現在は、チャールズ・バベッジが発明した汎用マシン”解析機関”用として、世界で初めてプログラムを記述した女性、エイダ・ラブレイスとして知られている。
エイダは幼い頃から母親に数学を習い、1833年にバベッジに出会う。10年後、ルイージ・メナブレーアが記したバベッジの解析機関に関する記録を英語に翻訳し、そこにベルヌーイ数を機械で計算する方法、つまり最初のコンピュータープログラムを添付した。しかし解析機関が完成しなかったため、この計算方法も実際に使われることはなかった。また彼女は、コンピューターとソフトウェアについて、世界最初の解説書を著している。
コンピューターは単に計算を行うだけでなく、もっといろいろなことができると知ったエイダは、解析機関で「どこまでも複雑で限りなく複雑緻密で科学的な楽曲を作曲することも可能」だと指摘している。しかし、解析機関や自身のコンピューターに関するの可能性を完全に確かめることはできなかった。彼女は癌を患い、主治医による瀉血が原因で1852年11月27日、36歳で亡くなった。
女性は時として、技術畑の道を進むのが難しいが、Makerの世界では、性差はほとんどないと私は感じている。まだ女性の数は少ないけど、男社会という雰囲気はない。それはとってもうれしいところ。ここで、私の好きな女性Makerたちを紹介しよう。
Limor Fried – Adafruit Industries(写真提供:Joi(Flickrユーザー)
Limorは自分でDIY電子キットのビジネスを立ち上げて、すごくうまくいっている。彼女は電子回路の設計と構築に長けていて、バリバリの自称ハッカーどもをねじ伏せるところを見たことがある。人気製品は、TV-B-Gone Kit、WaveBubble RF jammer、MintyBoostバッテリーパックなど。
Lenore Edman – Evil Mad Scientist Laboratories
Lenoreは、息子と夫と共に立ち上げたEMSLのサイトで、食べ物とクラフトとエレクトロニクスの間をスイスイと泳ぎ回る、アメリカのMakerムーブメントを先導する1人。人気製品は、Peggy LED Display、Edible Googly Eyes、CandyFabなど。
Leah Buechley – LilyPad Arduinoの開発者。
Leahは、コンピューター科学者でありクラフターであり、MITメディアラボの新任教授としてHigh-Low Tech Groupの主任を務めている。人気のマイクロコントローラー Arduinoを縫い付け可能で見た目も可愛い花の形のLilyPad Arduinoの開発者。女の子にエンジニアリングやエレクトロニクスに興味を持たせようと、子供を対象にした数多くのワークショップを主催している。LilyPad以外の人気製品は、Electric Tank Top、Turn Signal Bike Jacket、E-Sewing Kitなど。
技術系のすばらしい女性を知っている人は、コメントで紹介してほしい。
– Becky Stern
[原文]