2012.06.08
Intern's Corner: 初めてのMaker Faire
子供が初めて雪のクリスマスを経験したときのことを想像してみてほしい。雪に興奮して、神秘的なサンタの雰囲気に触れて、そしてそう忘れてならないプレゼント。あの感覚を3倍にして、炎と、何百台かのロボットと、NASAも震え上がる大量のペーパーロケットを加える。圧倒されそう? まさに、私がそうだった!
MAKE のスタッフである私がこんなことを書くと驚かれるかもしれないが、これが私の初めての(泣)Maker Faireだったのだ! サンマテオへ向かう車の中で、私はあれこれ不安を抱えていた。どれほど混雑するのだろうか。展示を見て回る自由時間はもらえるだろうか。圧搾空気ロケットのブースでは年齢制限があるのだろうか。そのなかでも、最大の不安がひとつあった。それは、みなさんで考えてみてね。
ひとつひとつの疑問に対する答は、すべてが驚きだった。まず、大勢の人が暑くて狭い場所に押し込められていて、イライラする大勢の人たちの苦情に対処しなければならないのだろうと考えていた。しかし、それは完全に間違っていた。エキスポホールのMAKEブースでの当番の間、そこを訪れた人たちが、最近読者になったばかりの人もベテランのMakerも隔たりなく、大がかりなプロジェクトや好きなブースのことを楽しく語っていった。私もたくさんの人たちと言葉を交わし、大失敗してメチャクチャになったプロジェクトの話などを冗談まじりに交換したりもできた。イラついたり、面倒なことを言ったり、態度の悪い人には一度も遭遇しなかった。全員が互いの共通の興味を尊重しているのです。MAKEブースに携帯電話を忘れていったある男性が、別の携帯からそこへ電話を掛けてきたときは、電話を届けに待ち合わせ場所まで向かう間、私たちはずっと電話で新しいArduinoの話をしていた。
ブースの当番は上手にシフトが組まれていたので、私も日中、撤収のために戻るまでの間、会場を見て回ることができた。すぐにわかったのは、Maker Faireでは無目的にうろつく人はほとんどいないということだった。10歳以上で目に付くブースすべてに立ち止まっていた人間は、おそらく私だけだっただろう。「DIY技術」という傘の下には、じつに多種多様なものが存在し、驚きが止まることがない。私はまいぎり(舞錐)を使った火のおこし方を習ったあと、あわてて走るカップケーキの列に走っていった。
Maker Faireはあらゆる側面で私の期待を大きく上回った。MAKE Crewの全員と、素晴らしいボランティア集団、Maker Corpsが、 私に最高の初Maker Faireを見せてくれた。スムーズな準備、パワフルなイベント本番、迅速な撤収。私はスタッフだったので、すべてのブースを見て回ることはできなかった。来年は、すべての人と会話を大いに楽しみたい。みんなすごく社交的なので、最後にこう伝えておこう。1日で数千人の友だちを作りたいと思ったら、Maker Faireへどうぞ。
– Paul Mundell
[原文]