Electronics

2010.06.29

オープンソースのホームDNAコピー機

Text by kanai

Tito JankowskiとJosh PerfettoはMaker FaireでOpenPCRのプロトタイプを披露していた。PCRとは、ポリメラーゼ連鎖反応のこと。DNAの複製に応用される。ごく少量のDNA(細胞1個でもいい)の特定の範囲を指数関数的に増やして、最初の分子の最大で2の30乗個のコピーを作る。そうしてできたものを使えば「自分の遺伝子を調べたり、DNAコードをハックしたり、バイオ燃料を作ったり、庭に生えている木が本当にトラフラの木かどうかを確かめる」といったことが可能になるとTitoとJoshは話してくれた。彼らはOpenPCRプリンターの開発とキットの販売に向けて、 Kickstarterを利用して出資金を集めている。これが実現すれば、自宅のガレージやハッカースペースやコミュニティーで、デスクトップPCRが400ドル以下で可能となる。
上のビデオはJeri Ellsworthが撮影したものだ。Maker Faire会場なのでかなりやかましいが、彼らのプロジェクトについて詳しく語られている。うれしいことに、現在、出資金は目標の6000ドルの半分程度に達している。
OpenPCR – open source biotech on your desktop(Kickstarterのページ)
OpenPCR(プロジェクトのページ)
– Gareth Branwyn
訳者から:芽キャベツがまずいと感じる人と、おいしいと感じる人は遺伝子の違いでわかるんだって。ほっぺたの裏の唾液に混じっている細胞からコピーできるそうだ。
原文