Electronics

2010.09.03

Open Music LabsのMICrODECはプログラム可能なマイクロコントローラ+コーデックのユニット

Text by kanai

Caseshot Blue Cropped

Open Music Labsが マイクロコントローラーとコーデックを組み合わせたMICrODECを発表した。プログラム可能なオーディオプロセッサだ。スッキリとしたデザインで、AVRがすべてのコーデック機能(アセンブラで書かれている!)を実行してくれる。削りだしのアルミケースも用意されている。キットは半完成品で、表面実装パーツは初めからハンダ付けされた状態で送られてくる。自作ケースに収めるのも簡単だ。ビデオも文字資料も山ほどある。ファームウェアも回路図もレイアウトも公開されているから、ぜひ見てほしい。オーディオフィルタも必見だ。

マイクロコントローラを使ったオーディオ装置の音質にイライラしたことはない? だからって誤解しないでほしい。1ビットのグルーブボックスには、それなりの役割があるし、あの8ビットのニンテンドーのサウンドも楽しい。だけど、クリアなリバーブが欲しいときもあるよね。正弦波発生器が欲しくなることもある。MICrODECは16ビット、44.1kHzのステレオ。あらゆる種類のギターエフェクターにもなるし、便利な検査機器としても使える。入力やら出力やらもたくさんあるし、変換も思いのまま。MIDIを通せばモノフォニックのシンセにもなり、6秒間のサンプリングもできるので、好きな音を取り込んで Convolver のマネもできます。
MICrODEC の高品位なフロントエンドには、マイクもギターもラインも接続できます。また、出力はヘッドホンもドライブできます(ただしヘッドホンを使う場合はオペアンプをTLC074にアップグレードされることをお勧めします)。リバーブ、ディレイ、VCO、ピッチシフトなど、16の機能が最初からプログラムされています。レーザーによる削り出しケース(オプション)を使えば、ライブツアーにも連れて行けるミュージシャンの強力な武器になります。

– Phillip Torrone
訳者から:やっぱりフットスイッチが欲しいよね。ボードにはその準備があるそうなんで、近々、フットスイッチ用の改造方法を教えてくれるって。
原文