Electronics

2012.01.27

Switch Vehiclesの電気自動車キット

Text by kanai

カリフォルニア州セバストポルのMakeオフィスの近くにあるSwitch Vehiclesを訪れた。彼らは今年の後半にキットとして販売が予定されている三輪の電気自動車を作っている。私は、創設者のPeter Oliver、Jim McGreen、Mark Perlmutterと、かつてフォードのディーラーであり、今は Maker、技術者、起業家などがひしめく場所で話を聞いた。彼らの目標は、Makerたちとつながって、電気自動車というニッチなDIY分野を開拓することだそうだ。

エンジニアでプログラマのPeterは、サンタローザ短期大学で、車を電気自動車に改造するという講義を行っている。授業ではシボレーS-10トラックを教材に使っているが、彼によると「ひとりで改造すれば450~500時間かかる」という。「そんなに時間がかかるのでは実用的ではない」と考えた彼は、キットの販売を思いついたのだ。それなら、30~40時間で組み立てられる。電気スクーターや電気三輪バイクを製造しながら、ゆくゆくは電気自動車を作りたいと考えていたZAPの創設者、Jim McGreenとコンタクトをとった
Peterによると、この電気自動車は重さが1300ポンド(580キログラム)に満たず、自動二輪車の扱いで公道を走ることができるという。予定価格は1万ドルから1万5000ドル。2012年8月には出荷を開始したいと考えている。彼らが目指すのは、「基本のベアボーンキットから始めて、後からアップグレードできるようにする」ことだ。たとえば、いろいろなタイプのカバーやシェルを後付けできる。
ちょっとだけテストドライブさせてもらった。

本当に面白いと感じたことは2つ。ひとつは加速のすごさ。もうひとつは、回転するタイヤや地面が見えるオープンなコックピットの感覚だ。レースカーって、こんな感じなのだろうかと思った。
タイヤを鳴らしながら高速運転を見せてくれた。

また別のドライバーが濡れた路面でドリフトを見せてくれた。

Switch Vehiclesの今後の状況を、ときどきレポートしていこう。今年のMaker Faireに出展してくれるといいんだけどね。

– Dale Dougherty
原文