Electronics

2012.03.28

ビデオゲームの父、ラルフ・ベアは90歳で現役発明家

Text by kanai

ビデオゲームの父 ラルフ・ベア(Ralph Baer)の素晴らしい紹介ビデオだ。御年90歳にして、いまだ現役。
Baer-In-Lab
「今でも、何かを動かすことから大きな力を得ているよ。ハードウェアを書いて、ボタンを押して、マイクロプロセッサにつなげて、それが動く。ああ、美しい」

ラルフ・ベアはビデオゲームの父と呼ばれている。彼が発明したMagnavox Odysseyは世界初の家庭用テレビゲーム機だ。私は、発明家のインタビューシリーズのひとつとして、昨年の夏にこれを撮影した(いずれ本とアプリも出るはずです)。
今週、彼は90歳を迎え、さらに今年はビデオゲーム生誕40周年でもあるため、私はインタビューの中から、彼がなぜ90歳になっても発明を続けているかという部分を抽出してお届けします。

David Friedman監督はこう話している。「このビデオは、あらゆる階層の現代の発明家をテーマにした写真とビデオのシリーズのひとつです」
– Mark Frauenfelder
訳者から:2006年にアメリカ国家技術賞を贈られているが、その3日前に亡くなった奥さんは晴れの表彰式に出席できなかったという。ひとりになって、他に何もすることがないから発明を続けているのだという。ビデオにはたくさんのお馴染みの電子オモチャが出てくる。あれもこれも、全部この人の発明だったのか! と驚かされる。「絵画の巨匠に絵を描くのをやめて引退しろなんて言えないだろ。同じことだよ」とビデオの中で語っている。発明もアートなんだな。最高にクールだ!
原文