2012.09.25
Replicator 2ミニプレビュー
先週、私たちは、秋のMAKE特別号「Ultimate Guide to 3D Printing」(英語版、2012年11月20日発売)の製作に関連して、MakerBot Replicator 2をテストできるという思わぬ幸運に巡り会えた。詳しいレビュー記事やプリントした結果はこの特別号に掲載する予定だが、ここでその一部を、Emmanuel Motta のレポートでお伝えしよう。 – Gareth
Makerbot Replicator 2は、まさにMakerBotが生んだ大人気の3Dプリンター、Replicatorの第二世代だ。より高速に、より静かに、よりしっかりとした作りになった。「ニューヨーク市ブルックリンで手作り」されているReplicator 2は、ツヤのある金属と塩化ビニールのケース、油浸青銅リニアベアリング、大きなプリント範囲、高速プリントを誇る。もともと素晴らしかったマシンが、さらによくなった。ただし、この改良によって価格がやや上がったため、ちょっと手が出しにくくなったかもしれない。
概要
Replicatorは、ツヤのある黒い金属製フレームと、取り外しやカスタマイズが可能な塩化ビニールのパネルで覆われ、はみ出した材料の掃除などがしやすくなった。設置面積と基本の構造は前のままだが、正面に右下の液晶パネルは大きくなり、マシンの操作とモニタリングが楽になった。新しくなった操作系のハイライトは、「コールドポーズ」だろう。プリントを一時停止させてエクトルーダーを冷やし、また同じ場所からプリントが再開できるという機能だ。これはさまざまな場面で役に立つはずだ。
新しくなった機能は、新しいソフトウェアがカバーしてくれる。これはオープンソースのReplicator-Gに代わるMakerBot製のMakerwareソフトウェアだ。スッキリとした直感的に使えるインターフェイスを備え、ビルドプラットフォーム上でのスケール、回転、複数のSTLモデルの配置などが簡単に行える。スライシングは、Miracle Grueで行えるようになった。スライスしたモデルはSDカード(付属)に書き込み、Replicator 2に読み込むことができる。あとはプリントボタンを押すだけ。リラックスして眺めていればいい(別に見なくても構わない)。
もうひとつ、これは便利というものではないが、新しい機能として、気分に合わせて内部のLED照明の色が選べるようになった。
Replicator 2の作業台は、簡単に外せる曇りアクリル板となり、とくにPLAの使用に対応した。PLA(ポリ乳酸)は、トウモロコシを原料とする生分解プラスティックで、台を過熱しなくても済み、融点も低いため、3Dプリンターに適した素材だとされている。また、温度や環境の変化に強く、安定したプリントができる。
まとめ
全体的に、Replicator 2は前モデルに比べて大幅な改良型となった。新しい外観、更新されたソフトウェアとハードウェアにより、高い信頼性、剛性、安定性を実現し、より大きなものがプリントできるようになり、起動時間もプリント時間も短く、操作が簡単になった。
Replicator 2の単エクストルーダーモデルは$2,199。エクストルーダーを2基備えた2X モデルも$2,799で追って発売される。
– Gareth Branwyn
(日本語版編注:以下は英語版別記事で公開された紹介動画です)
[原文]