2012.02.13
Power of Making – V&A博物館のMaker展
昨年の9月から、ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館で、Makerムーブメントに関わる素晴らしい展覧会が開かれていた。1月に終了したのだが、この年末休暇でロンドンを訪れていた私は、自分の目で見る機会を得た。この展覧会は、世界中から製品、作り方、道具が集められていた。商業的ではなくアーティスティックな製品が中心で、単に面白いデザインやクラフトやアート作品もあったが、どの作品も、それを製作する作り手の技術がデモンストレーションされていた。
展示作品は、木製自転車や金属の叩き成形作品から、DIY 3Dプリンタやモバイルロボットまで多岐にわたる(テキスタイル、人形、ビデオ、6本ネックのギターなてものもあった)。全体として、それは世界に広がるMakerコミュニティをいろいろな角度から細かく描き込んだ絵画といった感じだった。下のビデオが、この展覧会の全体像を見せてくれる。
すべての展示は、Makerコミュニティとそこで活動する人々を讃えるものとなっていた。私が訪れたときは、ホールには興味津々の見学者たちが溢れ、長い行列を作っていた。イギリス最高の美術館で行われるプレゼンテーションと、それを見る人々との間には、世界のMakerたちの奮闘を目の当たりにした、万人に共通の感動が漂っていた。展覧会は終了してしまったが、展示作品とアーティストたちのカタログはまだ手に入る。
– R. Mark Adams
[原文]