2014.06.18
グラント・イマハラのロボットに使えるお気に入り部品10点
長年作ってきたものを振り返ってみると、何度も何度も使っているものがあることに気づく。レゴのブロックみたいな感じだ。ここにそのトップ10を紹介しよう。それを何度も使ってる理由もね。
1. シャフトキー:そう、セットスクリューは歯車やホイールを固定してくれるけど、負荷が大きくなれば空回りすることもある。しかし、シャフトキーを使えば絶対に空回りしない。
2. シャフトカラー:シャフトキーとシャフトカラーの両方を使えば、セットスクリューが完全に抜け落ちちゃっても大丈夫。
3. ピロー型ベアリング:ロボットを動かすためにはベアリングは必須。しかし、取り付けの際に公差を正確に見ておかなければならない。だから、この最初からマウントされているベアリングを発見したあとは、もう前には戻れなくなった。
4. 自在継手:離れた部品同士を、どれだけ離れているかをあまり気にすることなく、素早く簡単に繋げる。おまけに、少しだけクッション性がある。
5. ホースクランプ:小さな部品をフレームに固定するときにすごく便利。穴を開ける必要もない。ただ巻き付けてドライバーで締め付けるだけ。速くて簡単で調整が利く。
6. バリアストリップ端子台:ロボットの血液が電気なら、配線は血管だ。バリアストリップは配線を簡単にしてくれる。配線を切ったりハンダ付けする必要がないので、配線の変更も簡単だ。
7. ベルクロ(面ファスナー):固定するが、取り外しできるようにしたいときに使う。ラジコンの受信機や小さなバッテリーパックなどの場合は、裏が粘着テープになっているタイプのものがいい。大きなバッテリーを固定したいときなどは、両面が面ファスナーになったストラップ式のものが便利だ。
8. 圧着端子:接続部分をしっかりと接続したいときに使うが、変更も難なくできる。しっかりとした圧着ペンチが必要。
9. スイッチ:オンオフの切り替えならトグルスイッチ。メカニズムの位置が想定されたところに来たかどうかを検知させたいときは、モーメンタリスイッチを使う。
10. 結束バンド:配線を束ねて整理したいときに使う。完全にテンパッているとき以外は、構造体には使えない。
訳者から:ディスカバリーチャンネルの『怪しい伝説』でお馴染みのグラントだ。もともとアニマトロニクスのエンジニアで、R2D2の頭のライティングも手がけたそうだ。その後はILMに移り、数々の名作映画のモデル製作を行っていた。
– Grant Imahara
[原文]