Processing 3.0のプレリリース版が公開されました。本稿執筆時点での最新バージョンは7月31日に公開された3.0a2で、次のページからダウンロードできます。
2.2から大きくバージョン番号が変化する3.0の主な変更点は、エディタの大幅な改良とデバッガの追加。これらは従来から追加モジュール”PDE X”として利用できましたが、3.0では標準装備です。
エディタの新機能を見ると、まず、クラス名等の先頭2文字から候補をリストアップしてくれるコード補完が強力。コード全体を見渡せるアウトライン機能やリファクタリングを助けてくれるリネーム機能なども追加されました。デバッガを有効にすると、表示されるボタンが増えて、ステップ実行やブレークポイントの設定、変数インスペクタの表示などが簡単にできるようになります。より大規模で複雑なスケッチに挑戦したくなる改良といえそう。
なお、PDE Xとして実装されたエディタやデバッガの機能についてはレオナさんの昨年のブログが分かりやすいです。
補完・デバッグ機能搭載!Processingの新モード「PDE X」使い方ガイド
Processingのデバッグモード使い方ガイド/Experimentalモード・PDE Xモード対応
私が試した範囲では、上記ページの解説はProcessing3.0a2にも適用できました。
ProcessingはGoogle Summer of Codeでの成果を取り込み、GitHubでの有志らによる協力を受け入れながら、着実に進歩を続けているようです。