2015.02.05
速くてパワフルなRaspberry Pi 2
Raspberry Pi財団は、Raspberry Pi 2 Model Bを発表した。MAKE:では1週間前からこの小さな新型コンピューターで遊んでいたので、その内容を報告しよう。とにかく新しいRaspberry Piは速い。ほんとに速い。
どれくらい速いかって? セットアップしてSTLをスライスして、インターネットをブラウズして、写真編集ソフトGIMPを走らせて、マインクラフトをプレイして、いくつかのシステムモニター用のウィンドウを開いている。オリジナル世代のRaspberry Piでは複数のアプリを同時に使うことは不可能だったが、この新バージョンでは問題なく動く。
オリジナルのRaspberry Pi B+の「少なくとも6倍」の速さだとCEOのEben Uptonは言っている。それを可能にしたのは900MHzで駆動する新しいクアッドコアのARMv7プロセッサーだ。オリジナルのモデルBが700MHzのシングルコアだったのに比べて大進歩だ。RAMもオリジナルの2倍の1GBになった。これだけのアプリを同時に動かせるようになったのは、このRAMのおかげでもある。
新型Raspberry Pi 2 Model Bを使ってみた
このすべてがひとつになって、旧型と同じフォームファクターで、しかも価格も同じ35ドルながら、驚くほどの性能を発揮するようになった。
上のビデオは、Maker Media Labsで撮影したものだが、これだけのアプリを同時に動かして、性能の低下は見られなかった。
Raspberry Pi 2 Model Bの作動中の画面。
仕様
GPIO(General Purpose Input and Output)はModel B+と同じだが、クアッドコア900MHzプロセッサーと1GBのRAMによってリソース食いのタスクに対してもスムーズな性能を見せてくれる。STLをスライスし、GIMPを走らせ、マインクラフトをプレイしてみたが、すべてこの新しいコンピューターパワーのお陰で快適に使える。
- SoC Broadcom BCM2836(CPU、GPU、DSP、SDRAM、USB ポート×1)CPU 900 MHz クアッドコア ARM Cortex A7(ARMv7 インストラクションセット)
GPU Broadcom VideoCore IV @ 250 MHz
OpenGL ES 2.0(24 GFLOPS)
1080p30 MPEG-2およびVC-1デコーダー(ライセンス付き)
1080p30 h.264/MPEG-4 AVC ハイプロファイル・デコーダーおよびエンコーダー - メモリー:1GB(GPUと共用)
- USBポート ×4
- ビデオ入力:15-pin MIPIカメラインターフェイス(CSI)コネクター
- ビデオ出力:HDMI、コンポジットビデオ(PALおよびNTSC)3.5 mmジャック
- オーディオ入力:I²S
- オーディオ出力:アナログ3.5 mmジャック、デジタルHDMIおよび I²S
- 記憶装置:MicroSD
- ネットワーク:10/100 Mbit/s Ethernet
- 周辺機器:17 GPIOほか、HAT IDバス
- 電源:800mA(4.0 W)
- 電源ソース:5V(MicroUSBまたはGPIOヘッダー経由)
- サイズ:85.60 mm×56.5 mm
- 重さ:45g
現在、新型 Raspberry Pi 2 Model B は予約受付中。Maker Shedでどうぞ。
[原文]