Fabrication

2016.05.17

コーヒー缶で加熱炉を作る

Text by Gareth Branwyn
Translated by kanai

スープ缶、ペンキ缶、コーヒー缶で作った加熱炉。金属の鋳造は、技術的にも、金銭的にも、手の届かない技術だと思っている人は多いだろう。しかも危険が伴う。たしかに、本気で鋳造を行おうと思えば、そのすべてを覚悟しなければならないのだが、ナイフなどの小さなものを鋳造するための、わずかな金属を溶かす超小型の炉なら、それほど難しくない。

coffee can forge(コーヒー缶炉)やmicro forge(超小型炉)で検索すると、ブリキ缶で自作する(自分が必要とするサイズの)小型炉がたくさん出てくる。また、refractory lining(耐火物)と検索すると、金属を溶かすのに必要な温度まで加熱するために内側に施す耐火用の材料がいろいろ出てくる。ここに紹介するのは、比較的早く簡単で、安価に作れる炉のプロジェクトだ。

コーヒー缶炉

このビデオでは、YouTubeユーザーの“clkindred”が簡単なプロパンガスを使う炉の作り方を紹介している。#10のブリキ缶と、パーライト、ケイ酸ナトリウム、石膏(ここでは硬化剤として使用)で自作した耐火内張が使われている。炉をテストした後で、彼はパーライトの耐火内張を、ケイ酸ナトリウムと酸化アルミニウム研磨剤(サンドブラスト用)、ケイ酸マグネシウム(つまりベビーパウダー)を混ぜたものでシーリングしている。

ペンキ缶炉

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これはclkindredのプロジェクトの続き。ペンキ缶を使って少し大きな炉を、同じく、パーライト、ケイ酸ナトリウム、水、酸化アルミニウムで作った。シーリング用セメントには、ケイ酸ナトリウムと酸化アルミニウムを使っている。ビデオの中で彼も指摘しているが、このセメントを使って、耐火材のシーリングだけでなく、るつぼなど、いろいろな形の耐火物を作ることもできる。

ブレーキドラム炉

tinCanForge_1

これも、自宅の庭で使える自作炉として人気の高い、ブレーキドラムから作った炉だ。このInstructableでは、ユーザーのasuka42227が、石炭で加熱するホビー用の炉をいらなくなったブレーキドラム、シャワーの排水口、それに一般的な水道用の部品で作っている。

30ドルの超小型炉

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これは、「Make:」Vol.18に掲載された、Len Cullumによるプロジェクトだ。非常に安価なデスクトップ炉で、標準的な14オンスのプロパントーチを使う。このプロジェクトでは、耐火材を内張にするかわりに、シンプルな長ネジのスタンドの上で、耐火レンガをそのまま使っている。

こんな超小型炉を作った人はいるかな? もしいたら、話を聞かせてほしい。何に使っているかも知りたい。コメントに書き込んでくれ。

原文