コーヒー、クレープを作るロボット、そして「スプラトゥーン」のサポートシステムも！ MFT2016ゾーン紹介 ─ ロボティクスゾーン

Text by okawa

Maker Faire Tokyoではロボット関連の出展が毎年盛況で、エレクトロニクスエリアに次ぐ規模となります。今回はクレープやコーヒーを作ってくれたり、自動演奏したりする個性派ロボットが続々登場。さらに、ゲーム「スプラトゥーン」の自動化を可能にしたロボット、絶対にゴルフパターを決めるロボットなど、画像認識技術やディープラーニングといった最新技術を取り入れたロボットがお目見えするのも今年の特徴です。ノズルの向きを制御しながらシャボン玉を作るロボットや、子どもと一緒に作れるロボットも出展され、子どもから大人までがわくわくできる展示内容となっています。

ユニークなロボットと触れ合えるこのゾーンから、注目の出展を紹介します。

山田社長｜ROBOT CAFE
今年の山田社長は、ロボットカフェを製作！　移動屋台を模したリヤカー上の小屋の中、4体の小型人型ロボットが、協力しながらホットコーヒーをいれてくれます。ロボットたちがコーヒー豆を補充、豆をひき、ひいた豆の移動させて、井戸を見立てた穴からバケツでお湯をくみ上げるなどの仕事を分担して行います。（E-02-01）

モリロボ｜自動クレープ焼きロボット“クレプ”
生地が破れやすいため、熟練の技が必要なクレープ焼き。その作業を最新テクノロジーによって自動ロボット化した作品の展示です。ロボットはレコードプレイヤー形状で、生地を焼くたびに音楽を流れてDJプレイをしているよう。ポップ＆スイーツなロボット技をぜひ実演で！（クレープの販売はしません）（E-02-02）

ハードウェアとか研究所｜全（技術）力スプラトゥーン
ゲーム「スプラトゥーン」でのプレイをサポートするシステム。FPGAによるOSD（オンスクリーンディスプレイ）と、GPUによるGamePad画面の画像認識によって、AIがプレイヤーに「危ないです！」など、行動のアドバイスをします。（E-01-02）

日本畳楽器製造 with 自動演奏ロボット｜畳で作った変な楽器と自動演奏ロボットたち
京都で活動するバンド「日本畳楽器製造」による展示。ボディに畳を使用したギター、ベース、ドラム、ウクレレ、アコーディオンなどの楽器の展示と、バンドメンバーとしても活躍する自作したロボットの自動演奏デモが行われます。（E-01-01）

ロボットアートテクノ株式会社｜シャボン玉ロボット　しゃぼ～ん（仮）
シャボン玉の量とノズルの角度、LEDの調光を制御するシャボン玉ロボットが披露されます。各地で子どもたちの人気を集めるこのロボット、「よい笑顔が残せるので、カメラをお忘れなく！」とのことです。（E-01-06）

山口自動機械｜ロボットアーム書道
ロボットアームが、筆と墨で文字を書きます。市販のロボット用シリアルサーボモーターをPCまたはRaspberry Piで制御。板金と土台、電装系を自作、制御技術では教示再生方式で製作者の筆づかいを再現して動作を実現しています。リアルな動きをするロボットの実演をぜひ。（E-02-09）

力石ロボット研究所｜絶対ゴルフパターを決めるロボット
「非力なハードでも人工知能は有用なんだゾ！」というロボット好き会社員さんの出展です。ハードウェア構成はRaspberryPi、モーター、カメラ、パターパッド、ロボット筐体で、カメラで目標（ホール）との位置関係をディープラーニングで自動認識、位置関係から事前に強化学習で得たモーターの回転角速度などを制御、パターを決めます。（E-03-01）

超小型飛行体研究所｜空飛ぶ折鶴＆3Dプリンタで作ったオモチャいろいろ
折鶴型の飛行体、3Dプリンターで製作した放水できる全長11センチの超小型消防船、自由な機動を行える25センチ潜水艦、手のひら魚雷、超小型ホバークラフトなど、オリジナルガジェット群の展示、デモを行います。作品の作り方の相談も受け付けてくれるそうです。（E-04-01）

安川真輔｜宙に浮く傘、etc．
自律飛行型ロボット「宙に浮く傘」を展示。これがあったら雨の日に傘を持つ必要がないかも？　試作した頭部の高速トラッキング用画像計測装置と慣性センサーなどからの信号を統合する制御基板を搭載しています。この他にも、安価な教育用ロボットアーム（材料費4000円程度）の改良版も展示します。（E-05-03）

＠ち～む｜自転車用電動アシストロボット「HAMster（ハムスター）」
自重を利用してタイヤに駆動トルクを発生させるボルトオンの電動アシストロボット。要求に応じて自律的にモーター制御することで、その位置を変えていきます。最大5％勾配分、登り坂は平地、平地は下り坂に感じられるようになるそうです。（E-05-04）