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2011.07.05

Makey Awards 2011 ノミネート 03:フォルクスワーゲンのFun Theory – もっとも優れた教育 / 公共プログラム部門

Text by kanai


フォルクスワーゲンが主催するThe Fun Theory(楽しい論)プログラムの意図はじつにシンプル。遊びの要素を加えることで社会に役立つ行動を促すアイデアに賞を贈るというものだ。賢人の言葉を引用すれば「そこに楽しいことを見つければ、ほら! お仕事も遊びになるわ」ということだ。
このThe Fun Theoryが最初に我々のレーダーに引っ掛かったのは、2009年10月だった。人通りの多い地下鉄の駅の階段を巨大なピアノの鍵盤にして、利用者をエスカレーターから階段に誘導するというアイデアにフォルクスワーゲンが出資したときだ。
そのすぐあとに、世界でいちばん深いゴミ箱が加わった。街角のゴミ箱にゴミを捨てると、ワイリーコヨーテが崖から落ちていくときのような、信じられないくらい長く落ちていく音がしたあとに、遠くでグシャっと潰れる音が聞こえるというもの。ここにゴミを投げ入れる楽しいことが起こるので、みんながこのゴミ箱を利用するようになるという考えだ。

次は、モグラ叩きゲーム風ゲーム付きのガラス瓶リサイクル容器だ。6つの投入口のうち、ライトが点灯したところにビンを入れると、音が鳴って得点が表示されるというものだ。

先日、アメリカ人のKevin Richardsonもこのコンテストに入賞した。彼のアイデアは、車のスピード監視用ロボットカメラを逆手に取ったものだ。制限速度を守っている車のナンバーを記録して、スピード違反で徴収した反則金から、抽選で賞金を贈るというもの。

今これを書いている時点で、フォルクスワーゲンがまだこのThe Fun Theoryコンテストをやっているかどうか不明だが、続けていてほしいね。多くのMakerに大きな刺激を与えるものだし、それなしには単なる考えだけで終わってしまうアイデアを、資金提供で実現させることができる。おまけに、フォルクスワーゲンにとって、これは素晴らしいイメージアップにつながる。おめでとう、Meine Damen und Herren。
その他のノミネート企業:

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– Sean Michael Ragan
訳者から:スウェーデンのフォルクスワーゲンが主催していたコンテスト。今はもうやっていない。
原文