2014.08.15
Raspberry Piでレアでレトロなプラットフォームを復元
世間に出回っているRaspberry Piのほとんどが、LinuxディストリビューションのDebianを最適化したOSであるRaspbianを走らせているのは間違いないだろう。そしてもし、Raspberry Pi NOOBSのインストールをしたことがある人なら、Arch、Pidora、RISC OSといった他のOSも使えることを知っているだろう。しかし、使えるOSやエミュレーターはそれだけに止まらない。実際、Raspberry Piは、ヴィンテージOSのプラットフォームとして、または特殊なプラットフォームとして使われているのだ。ここに、Make:に掲載されたユニークなシステムの例を紹介しよう。
Mini vMacでクラシックMac
最初に紹介したのはRetroMacCastのJohn BadgerがMini vMacを使って、彼の3分の1スケールのクラシックMacでRaspberry Piで走らせ、Macintosh System 7をエミュレートしたというものだ。Raspberry PiとMini vMacと必要なROMイメージ(合法的には入手できない)があれば、古き良きMacintoshを復刻できる。
8086tinyでPC XT
PC XT互換エミュレーター、8086tinyはCで書かれているため、Raspberry Pi上で簡単にコンパイルできる。8086tinyがオープンソースのディストリビューションで、FreeDOSとクラシックゲームのAlley Catが含まれている。このエミュレーターは、Windows 3.0を走らせるほどパワフルで(上の写真)、なんと、AutoCADまで使える(Raspberry Pi用にDOSゲームを最適化したFastDosBoxも要チェック)。
PiPlayで懐かしのコンソールゲーム
エミュレーターの話をするときにMAME(Multiple Arcade Machine Emulator)を忘れてはいけない。PiPlay(旧称:PiMAME)は、ゲームとエミュレーターのために作られたRaspberry Pi用のオペレーティングシステムだ。これを使うと、プレイステーション、ジェネシス、スーパーファミコン、ファミコン、ゲームボーイ、Atari 2600のゲームが遊べる。PiPlayにはFTPサーバーが内蔵されていて、ウェブベースのアップローダーユーティリティーを使ってゲームROMを簡単に追加できる。
Commodore PiでC64
このプロジェクトの最新アップデートは10カ月も前のことだけど、Commodore PiはRaspberry PiネイティブのCommodore 64エミュレーターだ。瞬間的に立ち上がり、Raspberry PiのRAMに完全にアクセスできる。GPIO、Ethernet、USBポートにも対応する。開発者のScott Hutterは、このプロジェクトを進めるにあたって援助を求めている。それはともかく、SDカードイメージをダウンロードして試すことができる。
– Matt Richardson
[原文]