Electronics

2013.03.13

ニューヨーク市ハードウェア起業ミートアップとNew York’s Next Top Maker

Text by kanai

DSC00510

100人を超える「ハードウェリアン」が、昨日、マンハッタンにある ニューヨーク大学ポリテクニックインスティテュートのインキュベーター施設に集合し、いくつかのプレゼンテーションが行われた。これには、New York’s Next Top Makersコンテストの参加者による3つのプレゼンも含まれていた。来月の初めに公的な投票が行われるため、多くの人の関心を惹いてプロジェクトの支持を集めようと、Makerたちの売り込みには熱がこもっていた。Raspberry PiArduinoといったコンポーネントのお陰で、プロジェクトのプロトタイプが簡単にできるようになったため、音声から交通情報まで、さまざまなものとの新しいインタラクションが提案されていた。

Bolt at Hardware Startup Meetup
ミートアップは、ボストンのハードウェア系起業支援会社、Boltの共同創設者であるBen Einsteinのプレゼンから始まった。彼らは、年中無休24時間使用可能な工作機械、作業スペース、さらに資金までも提供して起業を支援するという。

TrafficCOM
New York’s Next Top Makersの3人の候補者のひとつ、TrafficCOMは、自転車などの乗り物の走行データに関連するオープンソースのデバイスを見せてくれた。現在のプロトタイプはArduinoを使っているが、彼らは電源をもっと小さくして(今は9V電池を使用)小型化し、さらにケースを密閉してイタズラされないようにしたいと考えている。
彼らのプロジェクトの詳細はここ

Sounder
Sounderは、松の古木を削って作った「天然アンプ」だ。木材は、ニューヨーク市内で取り壊された建物からもらってきた。廃棄される運命にあった材料だ。iOSデバイスにもAndroidデバイスにも広く対応している。縦置きも横置きも可能だ。
このプロジェクトの詳細はここ

ALPHI
ALPHIはWi-Fiスピーカーシステムだ。複数のスピーカーユニットからなるシステムで、それぞれを家のコンセントに接続すると、AppleのAirPlayプロトコルにより、すぐに音が出るというもの。内蔵バッテリーもあるので、ピクニックなどに持ち出して使うこともできる。プロトタイプにはRaspberry Piが使われている。
このプロジェクトの詳細はここ

JumpDrive
JumpDriveの面々は起業について語った。彼らは、自動車の車載診断(OBD)データをよりアクセスしやすくするシステムをプレゼンした。車のOBDポートに「ビークルタグ」というものを接続する。タグは、ZigBee PROを使って作られた小さなデバイスだ(スライド画面の左側に見えている)。

TurtleBot
I Heart Engineeringは、ROSを走らせるオープンソースのロボットTurtleBotのデモを行った。ノートパソコンとKinectを搭載し、工場内で物を運搬したり、飲み物を運んだりする「棚」として機能する(bar botにいいかも)。

– Nick Normal

原文