2018.04.26
鋳造して削って、いちから作ったアルミ製カメラ
カメラはとても魅力的な魔法の箱だ。光が入ると、不思議な現象が起こり、画像がフィルムに焼き付けられる。私のカメラの知識とは、その程度だ。しかし、Lucus Andersのカメラの構造に関する知識は半端ではない。彼は一からスクラッチでカメラを作ってしまったのだ。たぶん、カメラが発明されてから、人々はカメラを自分で作ってきたと思うのだが、こんな自作カメラは初めて見た。
警告:下の動画の中で、Lucus はちょっと際どいジョークを飛ばします。
では、彼がカメラを作る過程を見ていこう。今まで木でカメラを作ってきたのだが、これは大きな前進だ。
まずは、部品の型どりをして鋳造する。面白いことに、プロトタイプには3Dプリンターを使っている。なので、アルミの鋳造に3Dプリンターを活かすためのコツも、ここで学べる。
ボディーはアルミ板を曲げてブレイズ溶接されている。曲げる前に、フライス盤を使ってアルミ板に深い溝を掘っている。こうすることで、厚いアルミ板が使えるようになる。また、機械加工の専門家がよく使う技を見せてくれている。知らない人にはとても興味深いものだと思う。レンズが付くコーンは、ボディーを熱して膨張させてはめ込んでいる。動画の最後のあたりを見て欲しい。
ここでまた鋳造の工程に戻る。ラフな形ができたら、フライス盤で仕上げる。
レンズは恐らくカメラのなかでもっとも複雑な部品だ。これだけはLucadにも作れない。自分でカメラを作ろうとは思わない人でも、この動画はタメになる。
家庭でカメラを作るのに溶接を使うなんてことは、夢にも思ってなかったが、実際に行われている。
これでメインの部品は出来上がった。あとは、最初に戻って細かい部品を作る番だ。
カメラにはフィルムを入れるための蓋が必要だ。ここでは、蓋のための蝶板を作っている。
これで完成! 最初から作ったカメラだ。感動的に美しい。
Lucu65ewrdesで撮影した写真は、この他にも彼のサイトに掲載されている。これからのプロジェクトも見られる。
[原文]